【ヤクルト】2021年自由契約・戦力外/引退について(予想)

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来るものあれば去るものあり。

2021年8月31日、支配下登録の期限が終わり、ヤクルトはケリン・ホセ投手の獲得を発表しました。

新戦力が加わる一方で、一軍支配下には70名という制限があるため、チームを去る選手が出てきてしまいます。

この記事では、ヤクルトスワローズの2021年オフ戦力外選手を分析していきます。

2021年の登録選手

2021年8月31日時点で、ヤクルトの支配下登録選手は66名。加えて、育成選手が6名登録されています。

支配下登録選手は上限70名とされているので、ドラフトで数人入団することを考えると、数人自由契約で枠を空けなければなりません。

2021年8月31日時点の登録選手人数

投手:34名

捕手:7名

内野手:15名

外野手:10名

育成:6名(投手3名、捕手2名、内野手1名)

過去シーズンの退団選手

以下は、過去3シーズンの自由契約および引退選手の人数です。

2020年シーズンはチームが2年連続で最下位に低迷したこともあり、30歳以上の中堅~ベテラン組を中心に自由契約となりました。

その影響で、2021年シーズンは登録人数に余裕があるうえに年齢層が若いため、自由契約の人数は少なめになると予想されます。

人数でいうと、8~12名ほどになるのではないでしょうか。

年度投手捕手内野手外野手育成合計
202010122116
20197130011
20188021011

過去シーズンの自由契約選手内訳

過去3シーズンの自由契約および現役引退選手の内訳は以下のようになります。

括弧内は退団時の年齢。

2020投手クックイノーア近藤一樹(37)、山田大樹(32)、田川賢吾(26)、風張蓮(27)、平井諒(29)、山中浩史(35)、中沢雅人(35)、五十嵐亮太(41)
2020捕手井野卓(37)
2020内野手藤井亮太(32)、エスコバー
2020外野手田代将太郎(31)、上田剛史(32)
2020育成ジュリアス
2019投手館山昌平(38)、寺原隼人(36)、村中恭兵(33)、岩橋慶侍(28)、沼田拓巳(25)、屋宜照悟(30)、ブキャナン、ハフ
2019捕手山川晃司(23)
2019内野手畠山和洋(37)、三輪正義(35)、大引啓次(35)
2019外野手バレンティン
2019育成
2018投手由規(29)、成瀬善久(33)、松岡健一(36)、久古健太郎(33)、菊沢竜佑(30)、古野正人(32)、カラシティー、ウルキデス
2018捕手
2018内野手武内晋一(35)、大松尚逸(36)
2018外野手比屋根渉(31)
2018育成

2021年シーズンの出場成績

次に、2021年シーズンの出場成績を見てみましょう。

投手

投手でいうと、歳内投手、蔵本投手、中尾投手は年齢の割に試合出場が少なめ。

野手

野手でいうと、嶋選手や内川選手らが移籍組のベテランですが、思ったような活躍ができていません。

今年で契約が切れるということもあり、契約更新となるのか、注目です。

また、大ベテランの雄平選手も今季は1軍出場なしと、苦しんでいます。

長年チームを牽引した大ベテランだけに、契約更新に向けて猛アピールをしたいところです。

自由契約予想

以上の情報を踏まえて、自由契約および引退選手一覧は以下の通り想定しました。

投手(4名):バンデンハーク、歳内宏明(28歳・10年目)、蔵本治孝(25歳・4年目)、中尾輝(26歳・5年目)

捕手(1名):大村孟(29歳・5年目)

内野手(2名):奥村展征(25歳・8年目)、内川聖一(38歳・21年目)

外野手(1名):雄平(37歳・19年目)

この予想は客観的数値から予想したものに過ぎず、実際はチームや契約の状況に応じて変動されることがあります。

歳内投手は昨年途中加入で活躍したものの、今季は2軍で登板が少ない。怪我の影響?なら育成移行もあるかも。

蔵本投手はエキシビションで活躍。ただ、実績に乏しいため今後のアピール次第では整理対象となるかもしれません。

奥村展征選手は昨年手術から復帰したものの、今季は1軍出場が16試合。育成から再スタートもあるかもしれません。

ベテラン陣について、今季加入の内川選手はチーム事情もあり来季契約は微妙かも。5,000万円(推定)からの減俸をどれだけのんでくれるか。

雄平選手は生え抜きの大スターもここ2年は1軍戦力となれず。2軍でも打撃不振で、去就が注目されます。個人的にはまだまだ現役で元気にプレイしているところを見たいですが…

育成枠の活用

育成契約に消極的なヤクルトでしたが、近年は育成ドラフトにも積極に参加し、昨年は初めて高校生投手(下慎之介投手)を獲得するなど、育成に本腰を入れています

そのため、自由契約においても育成登録を有効活用する方針へ転換するかもしれません。

蔵本投手、中尾投手、奥村選手は年齢が若く、育成契約への移行なども考えられます。

自由契約ですが、戦力外というよりは、登録枠を整理するために若手の何人かは新人のために枠を譲るというかたちになるかもしれません。

暖冬になりそう?

昨年、中堅選手を自由契約にしたこともあり、今季は暖冬になりそう。

チームが好調なこともあり、主力選手の年俸アップが期待できるでしょう!ただ、その分の予算が若手選手などに割かれるかもしれません。

今季ここまで結果が残せていない選手については、残りシーズンで是非奮起してもらいたいところです!

脚注

2021/09/19