【選手名鑑】風張蓮/ヤクルト ツバメの「何でも屋」。2014ドラフト唯一の生き残り

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ツバメinfoの選手名鑑。風張蓮は東京ヤクルトスワローズの投手。リリーフ・代打・代走なんでもこなせる「何でも屋」。2014年ドラフト組で唯一プロ野球で活躍中。右投右打。

基本情報

選手名:風張 蓮(かざはり れん)
利き手:右投右打
ポジション:投手
生年月日:1993年2月26日(27歳)
年数:6年目
出身地:岩手県
来歴:伊保内高‐東京農業大北海道オホーツク‐ヤクルト(14年2位-)
身長体重(公称):182cm88kg

推定年俸

1400万円(単年契約)

背番号

32(2015-2017)

64(2018-)

成績

2019年

14試合 19.0回 17K ERA7.11

NPB通算

77試合 91.0回 91K ERA5.44

主な球種

ストレート、ツーシーム、スライダー、カーブ、フォーク

登場曲

「The Wizard’s Last Rhymes」Rhapsody of Fire

寸評

2019年6月1日(公式フォトギャラリーより引用)
2019年6月1日(公式フォトギャラリーより引用)

2018年に53試合に登板したタフネス右腕も2019年は14試合の出場にとどまる。同年のイースタンリーグでは31試合に投げて防御率1.11と抜群の成績を残すも、中々一軍から声がかかることがなかった。

2020年シーズンも練習試合やオープン戦でもほとんど登板機会がなく、すっかり存在感が薄れてしまったが、ファーム公式戦で154㎞/hをマークしてファンを驚かせた。1軍の舞台でもファームと同様のピッチングでファンを沸かせてほしい。

緊急時のリリーフ登板はもちろん、延長戦で野手が足りなくなった時には代打や代走でも出場する。”困った時の風張”として首脳陣からの信頼は厚いはず。

困った時の風張

プロ4年目を迎えた2018年の風張は開幕当初からリリーフ要員の一角として頭角をあらわす。5月6日の広島戦では延長10回裏の攻撃で無死一・二塁の好機で投手石山泰稚の打順で投手の風張を代打に送った。この日は試合序盤からベンチ入り野手を積極的に起用したため、ベンチ入り野手が前日負傷交代して試合に出場できない青木宣親しか残っていなかった。

リリーフ起用で普段打席に立つことは少ない風張は結局この打席はバント失敗に終わってしまうものの、執念の采配が実ったか、後の11回にサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

翌2019年の5月8日阪神戦では同点の延長12回裏に中村悠平の代走として送られた。中村が足のコンディション不良で走れなかったため、急遽風張に白羽の矢が立ったかたち。残念ながら後続が倒れてサヨナラのホームは踏めなかった。

女優と結婚

プロ2年目の2016年、同じ岩手出身の女優・松岡亜由美と結婚を発表した。

プロ1年目の2015年夏に共通の知人を介して知り合ったそう。

2014年ドラフト唯一の生き残り

6年前のドラフトでヤクルトから指名された選手で唯一プロ野球でプレイしている選手になってしまった。

風張以外に指名された7選手の出場試合数一覧

1位:竹下真吾 1試合
(2017年戦力外)
3位:山川晃司 公式戦出場無し
(2019年戦力外。2020年から投手に転向してBC富山でプレー)
4位:寺田哲也 3試合
(2016年戦力外)
5位:中元勇作 公式戦出場無し
(2016年戦力外)
6位:土肥寛昌 8試合
(2017年戦力外)
7位:原泉 公式戦出場無し
(2017年戦力外)
育成1位:中島彰吾 5試合
(2017年戦力外)

風張以外の7名合わせた出場試合数はわずか17試合。うち3名が1軍出場のないままプロ野球界を去ってしまった。

彼らの分まで、というわけではないが、ヤクルトファンにとっては悪夢のようなドラフトだった。少しでも良い思い出となるように、風張には活躍してほしい。

球歴

プロ入り前

中学時代から注目された存在で、強豪校からの誘いを受けていたが、地元の県立伊保内高校に進学。甲子園出場経験はないが、最速147km/h右腕として注目を集めた。

北海道六大学リーグの東農大北海道オホーツクに進学すると、1年春から登板機会を得る。4年秋にはベストナインに選出されるなど活躍を見せ、神宮大会にも出場したが、試合中に右太ももを負傷してしまい、不完全燃焼となってしまった。チームはベスト4入り。

2014年ドラフトでヤクルトから2位指名を受け、入団。入団当初の背番号は「32」。

プロ入り後

1年目の2015年にプロ初登板初先発の機会を勝ち取るも、2番打者の菊池涼介に頭部死球を与えてしまい、わずか8球で危険球退場を宣告される。結局1年目の登板はこの1試合に終わり、以降のキャリアでも唯一の先発登板であった。

2018年は開幕直後から一軍に合流すると、主にビハインドやロングリリーフ要員として自己最多の53試合に登板。プロ初勝利もマークし、2勝4敗4Hというまずまずの成績を残した。2019年はわずか14試合の登板に終わるが、イースタンリーグで31試合に投げて防御率1.11と好成績をマーク。

応援歌♪

歌詞

闘志燃やして攻めろよ 投打に輝き放て

勝利をその手で 掴み取れ

「ゴーゴーレッツゴー!風張!」

MIDI

外部リンク

https://npb.jp/bis/players/91595130.html(NPB)

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1400149(ヤクルト公式)

http://tsubamegundan.com/information.html (応援歌一覧。全国ツバメ軍団公式)

https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (ヤクルト公式フォトギャラリー)

脚注

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2020年7月5日更新
執筆者:yoshi-kky