プロ野球選手の平均年俸が発表!ヤクルトは12球団中9位。増額の要因は山田哲人の増額とバレンティンの退団?

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日本プロ野球選手会は1980年以来行っている日本人の支配下選手を対象に年俸調査を行っています。

同会は6月29日、2019年の調査結果を発表しました。ヤクルトは全体9位ですが、前年比増となっています。内訳を見ていきましょう。

ヤクルトは全体9位

平均年俸

ヤクルトは平均年俸3,351万円で全12球団中9位。

セリーグ平均は4,050万円で、ヤクルトはセリーグ内5位でした。

総年俸

2020年・・・204,384万円(20.4億円)支配下人数61名

2019年・・・198,928万円(19.8億円)支配下人数62名

前年と比べると総額5,000万円増、約4%増。

本データは日本人選手のみが対象になっているため、外国人選手は含まれていません。

増額要因

バレンティン(2019年推定年俸4億円、同年オフソフトバンクへ移籍)の退団という一大トピックがありましたが、本調査は日本人選手のみ対象なのでバレンティンの退団は関係ありません。対象外です。

球団の財布的には日本人選手の年俸が5,000万円増額したことを考えてもバレンティンの退団でお釣りが来るので人件費削減と言えるでしょう。あとブキャナン(2019年オフ退団、現サムスンライオンズ)が地味に3億円と高年俸だったので、退団が大きく影響しています。

毎年契約更改の時期にはバレンティンか山田哲人の二者択一と揶揄されてきましたが、バレンティンの退団で山田哲人への高額年俸の支払いが実現できている状況です。

日本人選手の大きな増額はFA取得年となる山田哲人の7,000万円増ですが、川端慎吾の複数年契約満了による大幅ダウン(10,000万円ダウン)が大きいです。

それでも総年俸が前年比増になっているのは、村上宗隆の3,700万円増を始めとした若手選手の増額が大きい。これはチームとしては将来への投資という意味で非常に良い傾向と言えるでしょう。

あとは年俸増額した選手がより頑張ってチームが上位進出してくるのを期待するばかり。

ただ、年俸はあくまでメディアの推定であることから、選手会の調査の金額と大きく乖離しているというケースも考えられるので、鵜呑みにするのも疑問が残るところ。

主な高年俸選手

括弧内は昨年年俸と増額。

山田哲人:5億円(2019年4.3億、+7,000万円)

青木宣親:3.4億(2019年3.3億、+1,000万円)

坂口智隆:1.15億(2019年1.4億、-2,500万円)

石川雅規:1.05億(2019年0.95憶、+1,000万円)

村上宗隆:4,500万円(2019年800万円、+3,700万円)

川端慎吾:4,000万円(2019年14,000万円、-10,000万円)

(年俸は推定)

ポジション別平均年俸

投手:2,494万円(32名)

捕手:2,626万円(7名)

内野手:5,850万円(13名)

外野手:3,350万円(9名)

こうして見ると露骨に野手、特に山田のいる内野手に年俸が偏ってますね・・・

追記

(2020/07/12追記)

外野手の支配登録人数と、選手会の発表人数と照合と1名合わないのですが、どうやら青木宣親は選手会に入っていないように思えます(青木以外の外野手は全てNPBのみ所属の選手)。おそらくメジャーリーグからNPBに復帰する際に選手会に入らなかったのではないでしょうか。

そうなると、上記の公表されている金額は青木の年俸3.4億を含まない金額なので、実質的な年俸はもう少し高くなるようです。

詳細データ(外部リンク)

http://jpbpa.net/news/?id=1558348388-240642

http://jpbpa.net/research/

脚注

2020/06/29

yoshi-kky