ツバメinfoの選手名鑑特集。青木宣親は東京ヤクルトスワローズの外野手。主にスタメンの外野手(レフト・センター)として活躍している。NPB史上唯一200安打を2度達成し、メジャー7球団でも活躍した「世界に輝くヒットメーカー」。2019年終了時点の通算打率.326はNPB最高成績。右投左打。
基本情報
選手名:青木 宣親(あおき のりちか)
利き手:右投左打
ポジション:外野手
生年月日:1982年1月5日
年数:11年目(※NPB通算、MLBで6年)
出身地:宮崎県日向市
来歴:宮崎県立日向高校-早稲田大学-ヤクルト(2003年4位-2011年)-ブルワーズ(2012年-2013年)-ロイヤルズ(2014年)-ジャイアンツ(2015年)-マリナーズ(2016年)-アストロズ(2017年)-ブルージェイズ(2017年)-メッツ(2017年)-ヤクルト(2018年-)
身長体重(公称):175㎝80㎏
成績
2019年
134試合 .297(489-145) 16本 58打点 1盗塁 出塁率.385 長打率.442 OPS0.826
NPB通算
1246試合 .326(4884-1591) 110本 510打点 168盗塁 出塁率.401 長打率.455 OPS0.856
MLB通算
759試合 .285(2716-774) 33本 219打点 98盗塁 出塁率.350 長打率.387 OPS0.738
推定年俸
3億4,000万円(3年契約)
背番号
23(2004~2009年、2019年~)
1(2010~2011年)
※NPBのみ
成績
2019年
134試合 .297 16本塁打 58打点 145安打 1盗塁
通算(NPBのみ)
1,246試合 .326 110本塁打 510打点 1,591安打 168盗塁
通算(MLBのみ)
759試合 .285 33本塁打 219打点 774安打 98盗塁
登場曲
MINMI「Are yu ready」など(-2011年)
TAKURO(GLAY)「AOKI JINGLE TYPE 2 AOKI UP」(2018年)
GLAY「HOWEVER」(2019年)
GLAY「BELOVED」
獲得タイトル
新人王(2005年)
首位打者(3度。2005年、2007年、2010年)
最多安打(2度。2005年、2006年)
盗塁王(2006年)
ベストナイン(7度。7年連続。2005~2011年)
ゴールデングラブ賞(6度。6年連続。2006~2011年)
月間MVP(4度。2005年8月、2007年4月、2010年9月、2018年6月)
寸評
ヤクルトへの電撃復帰となり、チームも2位に躍進した2018年とは一転、2019年は自身も3割を割り込む苦しいシーズンだった。
しかし、打率.297と打率3割には僅かに届かなかったものの、キャリアハイに迫る16本塁打を記録するなど、その打棒は衰えるどころか進化の兆しすら見せつつある。
2020年は新監督に就任となった高津臣吾 監督から野手のチームキャプテンに任命。バレンティンの移籍に伴いレフトの位置に付くことが濃厚で、塩見泰隆 ら後進への影響も求められる。目指すものは、自身が経験のないリーグ優勝、そして2001年以来の日本シリーズ制覇だ。
変則的な打撃フォームと死球との付き合い方
青木は、打席で大きく身を屈めて全身を揺さぶりながらタイミングをとる独特のフォームをしている。一方で、強打者の宿命でもあるのだが、内角攻めを受け、ギリギリまで打球を引き付けるため死球の数がかなり多い。
特に頭部死球を受ける機会が多く、脳震盪の後遺症に苦しむことも多かった。このことについて、青木本人は「命まで取られるわけじゃないから、ボールを恐れていても仕方ない」と見解を示している。
GLAY・TAKUROとの親交
GLAYのリーダーでギタリストのTAKURO氏と親交が深く、NPB復帰初年度となった2018年は書き下ろし曲『AOKI JINGLE TYPE 2 AOKI UP』で打席に入っていた。
2019年はかつての同グループのヒットソング『HOWEVER』で打席に入っている。2020年はどんな選曲か注目だ。
メジャーリーグのマウンドに!?
MLBヒューストン・アストロズ時代の2017年6月30日に、NPBでも経験のないマウンドにあがった。ニューヨーク・ヤンキース打線を相手に1イニングを投げ3失点を喫したものの、同年新人王・最多本塁打王をダブル獲りした怪物・アーロン・ジャッジを相手に三振を奪うなど、話題を集めた。
球歴
プロ入り前
宮崎県立日向高校では投手としてプレイするが、甲子園出場はなし。
スポーツ推薦ではなく、指定校推薦で早稲田大学に進学。当時野球を続けるつもりはなかったそうだが、友人の誘いで野球部に入学。
野球部の同期には鳥谷敬(現ロッテ)、比嘉寿光(元広島)、由田慎太郎(元オリックス)、1学年下にはヤクルトでチームメイトになる田中浩康(2018年引退)がいた。ベストナインを3度、首位打者を1度獲得するなど、2002年春から2003年秋までかけて4季連続優勝に大きく貢献した。
当時、プロのスカウトからの評価は決して高くなかったものの、鳥谷敬の視察に来たヤクルトのスカウトが青木の素材に着目し、2003年ドラフトでヤクルトから4位指名を受ける。
プロ入り後
1年目では1軍の出場は10試合に留まるも、一流選手の登竜門と言われるフレッシュオールスターでMVPを獲得するなどの活躍を見せる。
2年目の2005年は稲葉篤紀の移籍で空席となった外野手争いに生き残り、開幕から2番・中堅に定着。シーズン中盤からは1番打者に固定され、イチロー以来2人目(当時)で、セリーグでは初の200本安打を達成し、新人王と首位打者を獲得するなど飛躍のシーズンになった。
3年目の2006年シーズンは開幕前の第1回WBCメンバーに選出。日本の優勝に貢献した。シーズンでは首位打者を逃すも、最多盗塁のタイトルを獲得。
その後もコンスタントに.350前後の打率を残すなど球界屈指のヒットマンとして活躍し、2009年のWBCでは中心選手として日本の大会2連覇に大きく貢献した。しかし、同年シーズンでは長年の勤続疲労か、経験のない打撃不振に陥る。後半戦では調子を取り戻し、5年連続の打率3割はクリアする。同年オフにテレビ東京のアナウンサー大竹佐知さんとの結婚を発表。背番号もスワローズ伝統の「1」に変更し、名実とともに「ミスタースワローズ」と呼ばれるように。
2010年はNPB史上初の2度目の200本安打を達成し、3度目の首位打者を獲得する。2011年はこの年導入された統一球の影響か、打撃成績を大きく落とす。シーズン終盤に調子を取り戻すも、チームは終盤失速し、10年ぶりのリーグ優勝とはならならず、自身もレギュラー定着後初めて打率3割を切ることになった。同年オフにポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を表明。「3割を切ったら引退する」と公言していたが、奇しくも打率3割を切ったシーズンにメジャー移籍となった。
ブルワーズから始まったメジャーリーグでの生活は6年間で7球団におよび、特に最終年の2017年は3球団を渡り歩いた。2014年のロイヤルズではワールドシリーズ出場も経験。
契約が難航し、去就が注目されていた2018年2月6日、古巣ヤクルトに電撃復帰が報じられた。背番号はプロ入り時と同じ「23」。NPBではヤクルト一筋の「ミスタースワローズ」として今も活躍中。
応援歌♪
歌詞
(第一作)
俊足飛ばして内野安打(Go Go 青木 Let’s Go 青木)
シャープにレフトへライトへ(Go Go 青木 Let’s Go 青木)
守備も華麗に決めるぜ(Go Go 青木 Let’s Go 青木)
燃えろ突撃宣親
(『第二作~第四作共通』
前奏:ここで勝利を呼べ 行くぞ! 青木宣親)
(第二作)
攻めろ青木 広角打法のリードオフマン
走れ宣親 明日への扉を開け
「打て!打て!青木!」
(第三作)
攻めろ青木 世界に輝くナンバーワン
走れ宣親 明日への扉を開け
「打て!打て!青木!」
(第四作)
皆と共に 描いた未来を掴むため
愛すチームで 更なる伝説築け
「打て!打て!青木!」
(非公式?チャンステーマ。若松勉の流用)
青木 青木 ここまで飛ばせよ 青木
MIDI
第一作
第二~四作
非公式?チャンステーマ
コメント
波乱万丈の野球人生を歩んでいる青木だが、歴代応援歌の変遷も波瀾万丈だ。
まず、第一作では新人王を獲得した2005年に演奏されたが、尺が長くて不評だったのか、翌年には現在のメロディに変更された。
2006年からは現在のメロディでに変更。コールは「かっ飛ばせ」ではなく「打て!打て!青木!」である。
日本代表の常連となり、世界の舞台でも活躍を続けて背番号を「1」に変更した2010年からは歌詞の一部を「世界に輝くナンバーワン」と改めた。長打力も兼ねそろえたバッティングで、この頃は4番に座ることも少なくなかった。
長らく活躍の場をメジャーリーグに移していたが、7年ぶりにかつての背番号「23」でヤクルト復帰となった2018年からはメロディーそのままで歌詞を大幅刷新した。既に晩年の域にさしかかっているが、この歌詞の通り更なる伝説を築いてもらいたい。
外部リンク
http://npb.jp/bis/players/31135119.html (NPB)
https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/400021 (ヤクルト公式)
http://tsubamegundan.com/information.html (応援歌一覧。全国ツバメ軍団公式)
https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (スワローズ フォトギャラリー)
プロスピA評価
打率は3割を切ったものの、ミートAは健在。パワーも74まで上がった。広角打法が消えてしまったのは、操作面でつらいものがある。
脚注
選手名鑑トップ
2020年5月24日更新
執筆者:yoshi-kky