三冠王に56号、”村神様”の大活躍が印象的だった2022年の東京ヤクルトスワローズ。
いよいよ12日からポストシーズンへ突入。2年連続9度目のリーグ制覇を成し遂げたレギュラーシーズンの戦いを振り返ってみましょう!
目次
[3/25]7点差をひっくり返す劇的開幕戦!
開幕戦の相手は敵地・阪神戦。リーグ優勝を成し遂げた2021年では最後まで苦しめられた宿敵との因縁の対決になりました。
試合は序盤から開幕投手・小川が大量失点などワンサイドゲームの様相。
7点ビハインドの6回に開幕スタメンを掴んだ長岡のタイムリーでようやく1点を返すと、7回には未来のスラッガー・濱田のソロで追い上げ!
その後もジリジリと阪神の投手陣を攻め立てると1点差の9回、山田のソロでついに同点!とどめを刺したのはサンタナのこの日2本目となる2ランでした。
コロナの影響で3年ぶりの超満員となった京セラドーム大阪の開幕戦は終始異様な雰囲気でしたが、試合も劇的な展開に。2022年のヤクルトはドラマティックな船出となりました。
[4/2]サヨナラ打で本拠地初勝利!
DeNA 010 000 010 0 R2 H7 E0
ヤクルト 000 011 000 1x R3x H10 E0
勝:梅野雄吾(2勝) 負:ピープルズ
敵地・京セラドームで3連勝したヤクルトがホームに戻ると、待ち構えていたのは試練の連続でした。
本拠地開幕カードの巨人戦で3連敗を喫すると、翌カードのDeNA戦も初戦を落とす展開に。
ようやく本拠地初勝利を掴んだのは5戦目。試合は決定機を欠いて延長戦に突入するも、10回裏に4番村上がサヨナラ打!
思えば、ここから村上イヤーの始まりだったかもしれません。
[5/24]田口の20球!村上サヨナラ弾で交流戦開幕に花火!
日本ハム 000 010 000 00 R1 H8 E0
ヤクルト 000 000 010 02x R3x H8 E0
勝:清水(2勝1敗) 負:北山
4月は貯金3と静かな立ち上がりだったヤクルト、交流戦突入までに貯金9を積み上げて交流戦に。
交流戦で最初の対戦相手になったのはBIGBOSS率いる日本ハム。記憶に鮮烈に残る死闘になりました。
1点ビハインドの8回裏、内山のプロ初ホームランとなる1号ソロで追いつくと試合は延長戦に。
4番手今野がピリッとせず無死満塁のピンチを作ると田口が登板。絶体絶命のピンチを抑えた力投は「田口の20球」としてメディアでも話題になりました。
試合は11回裏、村上のサヨナラ弾で決着!交流戦の快進撃を予感させる激戦となりました。
[6/11]村上劇的満塁弾で交流戦優勝!
ヤクルト 010 024 000 R7 H13 E0
ソフトバンク 200 200 000 R4 H8 E1
交流戦優勝をかけて最後の難敵として立ちふさがったのは王者・ソフトバンク。
敵地・福岡に乗り込むと初戦を制し、勝てば優勝となるこのゲーム。
序盤からビハインド展開も、地元九州の空気を吸った村上が逆境を切り裂きます。
3点を追う5回に2ランで追いすがると、6回には満塁の好機で逆転のグランドスラム!
劇的な逆転勝ちで王者を破り、4年ぶりの交流戦優勝を掴みました(※当時は「勝率第1位」)!
[7/2]塩見サヨナラ打で史上最速マジック点灯!
DeNA 000 000 100 0 R1 H6 E0
ヤクルト 000 000 010 1x R2x H9 E0
勝:清水昇(5勝1敗) 負:伊勢
交流戦を破竹の勢いで勝ち上がったスワローズはプロ野球史上最速となる7月2日にマジック53を点灯!決めたのは切り込み隊長・塩見のバットでした。
7/3も勝利して連続カード勝ち越しを14に伸ばし、貯金は今季最多となる「28」まで積み上げました。
[7/19]チームに激震!コロナ苦境救ったのは育成上がりの苦労人
巨人 000 000 120 R3 H8 E1
ヤクルト 020 012 00x R5 H9 E0
勝:小澤怜史(2勝) S:マクガフ(1敗24S) 負:戸郷
マジック点灯も束の間、チームに今季最大のピンチが訪れます。
コロナでキャプテン・山田をはじめとする主力メンバーが大量に離脱。7月8日から18日にかけて今季初の6連敗を喫します。
チームを救ったのは育成から這い上がった苦労人・小澤怜史!高津監督直伝のサイドスローは強打者をきりきり舞いに。チームに再び流れを持ってくる快投でチームに11日ぶりの勝利をもたらしました。
[8/2]村神様が歴史的快挙!5打席連続HR
中日 000 000 000 R0 H4 E1
ヤクルト 202 001 00x R5 H9 E0
勝:高橋奎二(7勝2敗) 負:柳
数々の記録を作った村上のハイライトはプロ野球史上初となる「5打席連続ホームラン」の快挙!
前カードの阪神戦で3打席連続ホームランを叩きこんで戻ってきた神宮。第1打席目にライトスタンドへ特大のホームランを放つと、第2打席では変化球を技術で救い上げて左中間スタンドへ。
村上の技術とパワーを感じる5打席連続ホームランは神宮に詰めかけたスワローズファンを熱狂させるのに十分でした。
[8/28]天王山で2位DeNAをスイープ!
ヤクルト 021 010 100 R5 H10 E0
DeNA 001 003 000 R4 H7 E1
勝:梅野雄吾(4勝3敗) S:マクガフ(2敗33S) 負:エスコバー
8月に入って今季最多の7連敗を喫するなど調子を落としてきたスワローズ。
2位DeNAの追い上げで一時期4ゲーム差に追いすがられた中で迎えた天王山。
第1戦・第2戦を大勝したチームは迎えた第3戦、村上の3試合連発となる一発が決勝点に!
村神様の大活躍によってチームの2連覇を大きく手繰り寄せる会心の3連勝となりました。
[9/11]エース魂の熱投でマジック11再々点灯!
ヤクルト 000 010 000 R1 H8 E1
DeNA 000 000 000 R0 H7 E0
勝:小川泰弘(7勝8敗) S:マクガフ(1勝2敗36S) 負:大貫
激戦の舞台は再び敵地・横浜へ。
勝てばマジック点灯となる9月11日の試合、マウンドに上がったのはエース・小川でした。
マウンドでは緩急を存分に使うピッチングで強力DeNA打線を7回無失点に封じ込めると、打っては決勝点となるタイムリー!
今季は援護点にも恵まれず8勝止まりとなったエースですが、勝負どころで会心のピッチングを見せてくれました。
[9/25]2連覇を決めたのはルーキー丸山のバット!
DeNA 000 000 000 R0 H3 E0
ヤクルト 000 000 001x R1x H5 E0
勝: マクガフ(2勝2敗37S) 負:エスコバー
マジック2で迎えた9月25日のDeNA戦。
勝てば優勝となるゲームはエース・小川と相手エース・今永との息詰まる投手戦に。
両者無得点のまま迎えた9回、一死二塁で打席に向かったのはルーキー・丸山でした。
エスコバーの2球目を振りぬくと打球は前進守備の左中間を真っ二つ。ルーキーの大仕事で92-93年以来となるリーグ連覇を成し遂げました!
試合後は歓喜に沸くライトスタンドのスワローズファンが見守る中、グラウンドでのビールかけとなりました。
CSの対戦相手は宿敵・阪神に決定!
迎えるCS(クライマックスリーズ)の対戦相手は横浜スタジアムでのファーストステージを勝ち上がってきた宿敵・阪神タイガース。
ヤクルトにとって天敵となる青柳投手など対戦相手では互角の対決は昨年から続く因縁の決着の舞台にもなります。
勢いを持って勝ち上がる阪神ナインをヤクルト投手陣は抑えられるのか?
シーズンでも絶好調の「三冠王」村上は阪神投手陣を打ち崩せるのか?注目です!
(予想)先発
1戦目:小川泰弘 VS 西勇(予告先発済)
2戦目:サイスニード VS 藤浪(予想)
3戦目:高橋奎二 VS 青柳(予想)
4戦目:山下輝 VS 伊藤(予想)
5戦目:石川雅規 VS 才木(予想)
6戦目:原樹理 VS 西勇(予想)
脚注
2022/10/12