【選手名鑑】原樹理/ヤクルト-多彩な変化球で打者を幻惑。「樹里」ではなく「樹理」-

原樹理
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ツバメinfoの選手名鑑。原樹理は東京ヤクルトスワローズの投手。スライダーとシュートを投球の軸に、ストライクゾーンを広く使って打ち取るタイプの投手。「樹里」ではなく「樹理」。右投右打。

基本情報

選手名:原 樹理(はら じゅり)
利き手:右投右打
ポジション:投手
生年月日:1993年7月19日(26歳)
年数:5年目
出身地:兵庫県加古川市
来歴:東洋大姫路高校‐東洋大学‐ヤクルト(2015年1位)
身長体重(公称):180cm79kg

推定年俸

3300万円(単年契約)

背番号

16(2016-)

成績

2019年

12試合 3勝7敗 57K ERA4.86

NPB通算

81試合 14勝33敗 298K ERA4.18

主な球種

スライダー、ストレート、シュート、フォーク、カーブ、カットボール

登場曲

「Just The Way You Are」EXILE ATSUSHI

寸評

2019年4月16日、松山で完投勝利をあげた原樹理(公式フォトギャラリーより引用)
2019年4月16日、松山で完投勝利をあげた原樹理(公式フォトギャラリーより引用)

スライダーとシュートを投球の軸に、ストライクゾーンを広く使って打ち取るタイプの投手。

時折目の覚めるような快投を見せるも、試合序盤でバタバタと自滅するケースが多く、常に負け星が先行している。先発もリリーフもこなせると言ってしまえば聞こえはいいが、そろそろ一つの役割に腰を据えて安定した働きをしたいところ。

シュートを多投するピッチャーの宿命か、怪我が多い。大学時代も4年のうち半分を怪我で登板できなかった。プロ4年目の2019年シーズンは開幕こそ良いスタートを切るも、3勝止まりで6月ころから消息不明状態になってしまった。

2020年は2軍でスローペースの調整を続けているものの、開幕1軍入りは絶望的。今年こそ一皮剥けた活躍を見せてほしい。

山田哲人との絆

チームの大スター・山田哲人 は原の1つ上で、同じ関西出身。

プライベートでも仲良しの2人は、試合でも助け合う。原が登板する日の山田はよく打ち、お立ち台に2人並ぶ姿がよく見られる。原の初勝利を援護したのも山田のバットだった。山田はあまり後輩に助言をするという話は聞かないが、原に対しては打者としての助言を与えることも多いそうだ。

一時期、原樹理が学生時代交際していた女性と山田が親密な関係との噂もあったが、特に遺恨が残るようなことはなく、今でも公私ともにお互い信頼し合える仲のようだ。

“原樹理”警察の暗躍

原の入団時には同性の原泉がいたため、スコアボードにはフルネームに「原樹理」と記載されていたが、序盤は「樹里」と誤表記されることが多かった。

このような誤表記はスコアボードに限らず、メディアの記事などにも散見される。SNS上ではメディアの誤表記を厳しく指摘する「原樹理警察」なる団体が存在し、話題となっている。

他人の誤りを指摘して面白がるのもSNS上ではTPOを弁えないといけないところだが、マスメディアの文書で人の名前を間違えるのはそれ以上に失礼な話なので、気を付けたい。ヤクルトファンなら、誤変換防止のために必ず辞書登録に加えておきたい名前の一人だ。

ちなみに、同じ名前の読み方が同じ「上野樹里」は原と同じ兵庫県加古川市出身。

「樹理」は、理性が樹木のように茂るように、との願いを込めてつけられた名前だそうだ。どちらか分からなくなったら、「理性が茂っているほうのジュリ」と覚えてると良い。

球歴

プロ入り前

加古川中部中では軟式野球で活躍。

東洋大姫路高校では2年時よりエースとして活躍し、3年夏には甲子園に進出し、チームをベスト8まで導いた。

東都大学野球リーグの東洋大学に進学すると、1年春から登板機会を得るが、同年秋は登板なく、2部リーグに降格。自身も右肘の手術をするなど、大学3年まで満足に登板ができない日々が続いた。

4年になると、野球部主将に就任して4年春に8勝(1敗)の好成績をあげ、プロからの評価を上げる。秋にも6勝をあげ、2部リーグ優勝に貢献。入れ替え戦では駒澤大学の今永昇太(現DeNA)とのドラフト1位対決を制し、1部リーグ昇格を置き土産にプロへの道へと進むことになる。

同年ドラフトでは真中満監督(当時)が阪神と重複指名となった高山俊のハズレ1位でヤクルトから指名を受ける。この時の真中監督がハズレクジを当たりクジだと勘違いしてしまったエピソードから、悪目立ちをしてしまったが、エースナンバー「16」を背負っての船出となった。

プロ入り後

1年目の2016年は春季キャンプから好調で、開幕3戦目の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発を果たす。同年5月にはプロ初勝利も、夏場以降は故障で離脱し、2勝(8敗)に終わった。

2年目の2017年は先発として19試合に登板するのものの、記録的なチームの低迷もあり、勝ち星に恵まれず3勝(11敗)に終わる。

2018年はシーズン序盤をビハインドのリリーフ要因で迎えるも、中盤から先発に転向。特に新しく組んだ 井野卓 とのバッテリーの相性がよく、8月16日の巨人戦(神宮)ではプロ初完封をマークした。

2019年は4月16日の阪神戦(松山)で完投勝利をあげるなど、順調にスタートするも、チームの低迷に比例して成績も右肩下がり。6月2日にはチームのセリーグタイ記録の16連敗を止める快投で存在感をアピールするが、その後原因未公表のコンディション不良で登録抹消。このシーズンはそれ以降登板機会はなかった。

応援歌♪

歌詞

闘志燃やして攻めろよ 投打に輝き放て

勝利をその手で 掴み取れ

「ゴーゴーレッツゴー!樹理!」

MIDI

プロスピA評価

Aランクは出ているものの、練習試合でも1軍登板がないためSランクは差し替えられると思う。

推定ステータス「球威B72」「制球B76」「スタミナB74」

プロスピA2020選手能力一覧

外部リンク

https://npb.jp/bis/players/31635132.html(NPB)

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1500040(ヤクルト公式)

http://tsubamegundan.com/information.html (応援歌一覧。全国ツバメ軍団公式)

https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (ヤクルト公式フォトギャラリー)

脚注

選手名鑑トップ
2020年6月17日更新
執筆者:yoshi-kky