【選手名鑑】小川泰弘-ライアン投法で打者をねじ伏せる「ライアン小川」

小川泰弘
Pocket

ツバメinfoの選手名鑑特集。小川泰弘は東京ヤクルトスワローズの投手。主に先発として活躍している。171㎝と小柄なフォームから「ノーラン・ライアン」を参考にした投法でヤクルトのエースを務める「ライアン小川」。今季は順調に行けば国内FA取得となるが、まずは目の前の先発ローテーションの座を守り抜きたい。右投右打。

基本情報

選手名:小川 泰弘(おがわ やすひろ)

利き手:右投右打

ポジション:投手

生年月日:1990年5月16日、8年目

出身地:愛知県

来歴:成章高-創価大-ヤクルト(2012年2位)

身長体重(公称):171cm80kg

推定年俸

9,000万円(単年契約)

背番号

29(2013-)

登場曲

「Roll With It」Oasis

成績

2019年

26試合 5勝12敗 159.2回 132K ERA4.57 WHIP1.31

通算

161試合 65勝51敗1H 1004.0回 820K ERA3.51 WHIP1.22

獲得タイトル

最多勝(2013年)
最高勝率(2013年)
新人王(2013年)

月間MVP(2回。2016年8月、2018年8月)

寸評

2019年4月27日、神宮球場で登板する小川泰弘。左足を大きく胸まで上げる独特のフォーム。公式フォトギャラリーより引用
2019年4月27日、神宮球場で登板する小川泰弘。左足を大きく胸まで上げる独特のフォーム。公式フォトギャラリーより引用

171㎝と小柄なフォームから「ノーラン・ライアン」を参考にした投法でヤクルトのエースを務める。通称「和製ライアン」「ライアン小川」。

かつて最多勝に輝いた剛腕も、2015年を最後に二桁勝利から遠ざかっている。昨シーズンは26試合に先発して3年ぶりに規定投球回をクリアしたが、5勝12敗で防御率4.57と、本来の姿からは程遠かった。

過去に4度開幕投手を務めている(2014-16,19)が、2020シーズンは開幕投手を石川雅規 でいくと明言している。

今季は順調に行けば国内FA取得となるが、まずは目の前の先発ローテーションの座を守り抜きたい。

ピックアップ

“ライアン投法”の由来

ノーラン・ライアンと言えばMLB通算奪三振の記録をはじめ、数々の金字塔を打ち立てた大投手である。

小川泰弘が彼の著書『ピッチャーズバイブル』と出会ったのは創価大学時代。下半身の強さには自身があったという小川は、このライアンのフォームをコピーしようとトレーニングに励んだ。

派手なフォームでプロでも成功を収めた小川だが、その成功の裏には地道なトレーニングで培った強靭な下半身が不可欠だった。

小川秦弘メッセージBOOK ライアン流 [ 小川泰弘 ]

価格:1,760円
(2020/5/24 11:55時点)
感想(0件)

ローリングスジャパンとアドバイザリー契約

2020年シーズン開幕前には野球用品メーカーのローリングスジャパンとアドバイザリー契約を締結した。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000007270.html

https://www.rawlings.co.jp/advisory/npb-ogawa/

球歴

プロ入り前

愛知県立成章高等学校では甲子園の選抜大会で21世紀枠で出場。チームを創部初の甲子園勝利に導いた。

同校を卒業後、東京新大学リーグに所属する創価大学に進学。2年春からチームのエースとして活躍し、4年春にはノーヒットノーランを達成。

リーグ通算成績は36勝3敗、防御率0.60と圧倒的な実績を残し、2012年のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから2位で指名を受ける。

171㎝と投手としては小柄ながらも、メジャーリーグで通算7度のノーヒットノーランを達成したレジェンド「ノーラン・ライアン」のフォームを参考にし、左足を高く上げるフォームに改造し、「ライアン小川」の異名を持つようになる。

小柄ながら独特のフォームで力強い投げる投手との評を受ける一方で、クイックに難があるとの評価も多かった。

プロ入り後

1年目の2013年から開幕ローテーション入りし、同年4月3日の広島戦で初登板初勝利をあげる。その後も勝ち星を積み上げ、最終的に16勝(4敗)をあげ、菅野智之(巨人)とのマッチレースを制し、新人王と最多勝を獲得する。ルーキーイヤーに最多勝を獲得するのは1999年の上原浩治(元巨人)、松坂大輔(西武)以来14年ぶりの快挙となった。

2年目には開幕投手を務め、早くもチームのエース格になり、順調満帆なプロ人生を歩むが、夏場に打球を右手に受け、負傷離脱する。この年は結局最終戦に飯原誉士のタイムリーエラーで10勝目をふいにされるなど不運ずくしのシーズンで、9勝(6敗)におわり、2年連続の二桁勝利とはならなかった。

2015年には11勝(8敗)をあげ、チームの優勝に貢献。優勝を決めた10月2日の試合では勝ち星こそつかなかったが、6回を無失点に抑え、大舞台での勝負強さを見せた。日本シリーズにも第2戦に先発登板したが、5回途中2失点で負け投手となった。

2017年には苦しむチームの事情からリリーフに転向するが、7月7日の広島戦では5点リードの9回に登板し、6失点と大炎上し、負け投手に。「七夕の悲劇」と喩えられたこの炎上劇は、96敗を喫した歴史的な大敗のシーズンの象徴となってしまった。

その後も怪我などで度々離脱することもありながら、規定投球回に4度達成するなど、苦しみ続ける燕の投手陣を支え続けている。初年度のインパクトが強烈だったが、ツバメの投手陣はこの男の長年の活躍なくしては語れないだろう。

応援歌♪

歌詞

(投手汎用)

闘志燃やして攻めろよ 投打に輝き放て

勝利をその手で 掴み取れ

「ゴーゴーレッツゴー!やすひろ!」

メロディ

プロスピA評価

かつては球界屈指の能力を誇っていたが、成績の下降に比例して年々能力が下がってしまっている。今では並のローテーションピッチャーの能力になってしまった。シーズンで活躍し、ゲームでも覇権を取り戻してほしい。

小川泰弘-プロスピA
小川泰弘-プロスピA
小川泰弘-プロスピA
小川泰弘-プロスピA

外部リンク

http://npb.jp/bis/players/11515137.html(NPB)

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1200076(ヤクルト公式)

脚注

選手名鑑トップ

2020年4月15日更新
執筆者:yoshi-kky