【ドラフト2020特集-4 捕手編】次世代の育成が急務の捕手。

koga
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2020年ヤクルトドラフト特集第3弾。今回は捕手編。長年、正捕手に中村悠平が君臨していたものの、今季は中村の長期離脱がチーム成績の低迷に直結してしまっている。中村の後進はほぼ育っておらず、綱渡りの状態でシーズンを送っている状態だ。ドラフト指名においても捕手の指名は急務であり、即戦力レベルの捕手を上位指名したいところ。

ヤクルト捕手陣営

捕手登録は8名、そのうち2名(古賀優大内山太嗣)が20代前半、4名(松本直樹西田明央、大村猛、中村悠平)が20代後半、残りの2名(嶋基弘井野卓)が30代という状況。他球団を戦力外になって獲得し、チームの指導者的立場として期待したい嶋を主力してカウントせざるを得ない厳しい状況。

若手では古賀が主にファームの出場に試合し、1軍の試合にも出場しているが、打率は.030と課題が顕著になっている。内山と大村は育成ドラフトで指名され、大村は支配下登録を勝ち取ったものの、捕手での出場は少ない。

一軍出場は、28歳の西田が務めている状況だが、主に打力が売りの選手。守備面では相当頑張っているものの、西田への負担が集中してしまっている。

中村と嶋は実戦復帰もしているが、いつまた負傷離脱するかも分からない。ドラフトですぐにでも使える即戦力型の捕手が欲しいといった意味では、投手以上に補強ポイントであるかもしれない。

注目捕手-大学生-

古川裕大(上武大):ふるかわゆうだい。左打の強打が売りの捕手。2年時までは指名打者としてベストナインを獲得し、遊撃の守備にもつくなどユーティリティ性も高い。久留米商→上武大。

榮枝裕貴(立命館大):さかえだゆうき。立命館大OBで元ヤクルトの古田敦也氏が現役時代に背負った「27」を背負う。守備力に定評あり、捕ってからの動きが早く、肩も強い。ヤクルト橿渕スカウトも「上位候補」と太鼓判を押す。高知高→立命館大。

萩原哲(創価大):強打が売りの左打捕手。1学年上の杉山晃基(ヤクルト)とバッテリーを組む。日南学園→創価大。

注目捕手-高校生-

内山壮真(星稜高):奥川恭伸(ヤクルト)、山瀬(巨人)の1個下。2年までは遊撃手として出場していたが、3年時は捕手を務める。強打が売りの右打捕手で、奥川との星稜バッテリー誕生なるか。9月16日プロ志望届を提出。

関本勇輔(履正社高校):元阪神・関本賢太郎氏の長男。強肩強打の捕手。171㎝と小柄ながら思い切りの良いスイングと力強いスローイングが魅力。8月17日プロ志望届を提出。

注目捕手-社会人・独立L-

保坂淳介:佐野日大高→中央大→NTT東。社会人3年目。

ドラフト指名予想

ファン目線としては上位で捕手を確保しておきたいところだが、首脳陣は投手の確保を最優先としている。

昨年のように捕手としてドラフト候補に目立った素材はいないが、可能であれば上位で捕手を獲得したい。即戦力としては古川、榮枝の大学生捕手を指名したいところ。

今年のドラフトは下位での参加が濃厚で、2巡目は1番目に指名することができるが、3巡目は最後まで指名順を待つ必要がある。3、4巡目にこれらの即戦力捕手を指名したいところ。他球団との競合次第では、2巡目までに捕手を指名する選択も視野に入れたい。

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脚注

2020/10/05

yoshi-kky