6年ぶりの日本シリーズ進出が決まったヤクルト。オリックスとの対戦は「がんばろうKOBE」の1995年以来26年ぶりで、当時はプレイヤーだった高津臣吾監督と中嶋聡監督との対決になります。先発予想と見どころ、過去のシリーズ成績を紹介!
目次
初戦はCSに続いて奥川!
第1戦の先発はCSに続いて奥川が最有力と見られ、既に複数のスポーツ紙が報じています。
奥川はCS1戦目に先発して、巨人打線を「プロ初」の完封勝利で挙げる大活躍。高卒2年目にしてMVPを獲得しました。
成長が止める気配の無い20歳右腕は日本最高峰の舞台でも普段通りのピッチングを見せてくれるでしょう。
#ヤクルト #奥川恭伸、CSに続き #日本シリーズ も第1戦有力 MVP級快投もう一丁 https://t.co/xyXFkmA2P4
— サンスポ×スワローズ (@sanspo_swallows) November 13, 2021
CS初戦で完封勝利を飾った若き右腕が、日本一をかけた大一番の初戦で登板する可能性が浮上。調整としては中9日で臨めます。#スワローズ #swallows #真価・進化・心火 #サンスポ
ヤクルト先発予想
2戦目は奥川と同じくCSで好投を披露した高橋奎二が有力。
3戦目は本来ローテの原樹理が有力でしたが、試合中に打球が利き手を直撃。4番手の小川が繰り上がりで登板するでしょう。
原は練習を再開したとの報道が出ていますが、先発登板は難しい状況でしょう。
5番手はレギュラーシーズンの優勝決定試合でも先発した高梨と予想、6戦目は原の負傷で代役となる金久保と見られます。
7戦目は未知数ですが、奥川が今季初の中7日を解禁するのではないでしょうか。
2戦目の高橋はレギュラーシーズンでも終盤にリリーフ待機して好投していることから、3戦目以降は状態を見てリリーフ待機するでしょう。
シリーズ通じて奥川と高橋の存在がチームの明暗を握るでしょう。
1戦目:奥川恭伸(9勝4敗 防御率3.26)
2戦目:高橋奎二(4勝1敗 防御率2.87)
3戦目:小川泰弘(9勝6敗 防御率4.14)
4戦目:石川雅規(4勝5敗 防御率3.07)
5戦目:高梨裕稔(4勝1敗 防御率3.63)
6戦目:金久保優斗(4勝1敗 防御率2.74)
7戦目:奥川恭伸
オリックス先発予想
対するオリックスの先発予想は、CSのローテーションから察するに以下の通りになると思われます。
注目は何といっても球界最強エース・山本由伸。
今季投手4冠に輝いた「無敵の男」は現在公式戦16連勝を続けていますが、実はこの連勝は5月28日のヤクルト戦から始まったもの。
この時は7回2失点の内容で、貫禄ある投球を見せつけられました。
1戦目:山本由伸(18勝5敗)
2戦目:田嶋大樹(8勝8敗)
3戦目:山﨑颯一郎(2勝2敗)
4戦目:宮城大弥(13勝4敗)
5戦目:山﨑福也(8勝10敗)
6戦目:山本
7戦目:田嶋
対オリックス見どころ
首位打者・吉田正尚に本塁打王・杉本裕太郎を軸に、切り込み隊長として大ブレイクした1番福田2番宗のコンビが厄介。
下位にも振りの良い2年目の紅林に、未知数の新外国人ラベロら。紅林と奥川の同年代対決にも注目。
その他ベテランのT-岡田など役者も揃っており、抜け目のない打線になっています。
今季のオリックスとの対戦
交流戦は京セラドームでの3連戦。投手力の強い両チームのイメージと裏腹に打ち合いの大味な試合でした。
公式戦
5/28 ●2-9 バンデンハークが初回5失点KO、オリックス山本から2点とった。その後バンデンハークの姿を1軍で見ることはなかった。
5/29 〇7-4 オリックス田嶋から序盤に5得点で逃げ切り勝ち。小川は7回3失点の好投で5勝目。
5/30 ●7-8 先発スアレスが4回途中5失点。打線が奮起して逆転するも、石山がオリックス吉田に痛打食らい逆転負け。増井の12球団勝利を阻止。
オープン戦
3/9 ●1-4 田嶋に抑え込まれて完敗。西浦がソロ
3/10 ●6-7 石川が2回途中7失点と大炎上。村上と濱田のホームランなどで追随するも、及ばず。
ヤクルト過去の日本シリーズ
ヤクルトは過去7度に出場し、5度日本一に輝いています。
過去の戦績は以下の通り、オリックスとは2度(前進の阪急含む)対戦しており、合併先の近鉄とも2001年に対戦している因縁の対決です。
1978年 阪急●〇●〇〇●〇:ヤクルト日本一(MVP:大杉勝男 )
92 西武〇●●●〇〇●
93 西武〇〇●〇●●〇:ヤクルト日本一(MVP川崎憲次郎)
95 オリックス〇〇〇●〇:ヤクルト日本一(MVP:T・オマリー)
97 西武〇●〇〇〇:ヤクルト日本一(MVP古田敦也)
2001 近鉄〇●〇〇〇:ヤクルト日本一(MVP古田敦也)
15 ソフトバンク●●〇●●
イチローを攻略した1995年シリーズ
1995年の日本シリーズは阪神淡路大震災からの復興で「がんばろうKOBE」を合言葉に勝ち上がったオリックス・ブルーウェーブとの対決。
注目は何と言っても天才打者・イチローとの対戦。
当時監督だった野村克也さんはマスコミを巻き込んだ「舌戦」でイチローのインコースを徹底的につき、完全に封じてシリーズも4勝1敗と勝ち上がりました。
ちなみに、当時オリックスの正捕手は中嶋現監督、ヤクルトのクローザーは高津現監督。1968年生まれ(中嶋監督は早生まれ)と同学年対決の対決はどちらに軍配があがるでしょうか。
まとめ
何かと因縁のあるヤクルトとオリックスの日本シリーズ史でした。
ヤクルトが球団史上初の日本一に輝いた1978年の対戦相手も阪急(後のオリックス)が相手。
奇しくも、この年も今年と同様に大学野球を優先して神宮球場が使えずに後楽園球場(現東京ドーム)を間借りして日本一に。
こじつければ、何でも因縁が出てきそうですが、26年ぶり対戦はどちらに軍配があがるか、プロ野球ファンとして楽しみなシリーズです。
フジテレビONEで日本シリーズを視聴!脚注
2021/11/16