【選手名鑑】高梨裕稔/ヤクルト 元新人王右腕

Pocket

ツバメinfoの選手名鑑。高梨裕稔は東京ヤクルトスワローズの投手。元新人王右腕。大学時代からの目標「神宮での勝利」を実現する。右投右打。

基本情報

選手名:高梨 裕稔(たかなし ひろとし)
利き手:右投右打
ポジション:投手
生年月日:1991年6月5日(28歳)
年数:7年目
出身地:千葉県茂原市
来歴:士気高‐山梨学院大学‐北海道日本ハム(13年4位‐18年)‐ヤクルト(19年-)
身長体重(公称):187cm90kg

推定年俸

3300万円(単年契約)

背番号

39(2014-2018)

14(2019-)

成績

2019年

21試合(14先発)5勝7敗 78.0回 82K ERA6.23

NPB通算

100試合(65先発)27勝24敗 422.1回 82K ERA6.23

獲得タイトル

新人王(2016年)

主な球種

ストレート、フォーク、カーブ、スライダー

登場曲

「Yes I am」ONE OK ROCK

寸評

2019年3月24日、札幌ドームで登板する高梨裕稔(公式フォトギャラリーより引用)
2019年3月24日、札幌ドームで登板する高梨裕稔(公式フォトギャラリーより引用)

ストレートとフォークのコンビネーションで打者を封じ込める元新人王右腕。

日本ハムからヤクルトに移籍した2019年は開幕ローテ入りし、「夢であった」という神宮での勝利も叶えた。しかし、1年間通じた活躍ができず、シーズン途中からはリリーフ登板する機会が増えた。2020年も開幕ローテに滑り込み、かつての輝きを取り戻したい。

日本ハム時代から被本塁打が多く、ヤクルト移籍後の2019年も78.0回で13被本塁打と、かなり打ち込まれてしまった。

野球エリートではなかった高校・大学時代

高梨の高校時代は地元千葉の公立校・士気高校。決して野球が強いチームではなく、本人も野球を続けるかどうか迷っていたという。

それでも高校3年間でストレートは最速142キロを計測し、試合を視察にきていた山梨学院大学の伊藤彰コーチ(元ヤクルト。ヤクルト時代の登録名は「アキラ」)から誘いを受けて同校に進学する。

山梨学院大学時代は、全国から選抜されてきた野球エリートとの実力差に戸惑ったという高梨だが、1年春から試合に出場し、エースとして活躍。

右肘の故障でシーズンを棒に振る時期もあったが、大学4年時の日本代表に参加後、評価を上げる。2013年ドラフトで日本ハムから4位指名を受ける。

「玉持ちの良さとフォーク」が武器と、自身の強みと抱負を語っている。大学の1年後輩に田中貴也(巨人)。

新人王の記者投票

2016年シーズンは規定未到達ながら10勝(2敗)の好成績でチームのリーグ優勝に大きく貢献。3年目ながら新人王に選ばれた。

新人王レースは茂木栄五郎(楽天)との一騎打ちとなり、高梨の131票に対して茂木は116票と僅か16票差の僅差となった。2位の得票数が100を超えたのは史上初めてで、98年の小関竜也(当時西武)以来の野手新人王、1年目であることが注目されたが、それを抑えて稀に見る僅差での新人王を獲得したのが高梨だった。

新人王を受賞した2年後の2018年オフにトレードでヤクルトに放出。

新人王受賞経験者は他球団からの評価が高い一方で、自チームで伸び悩んだ時は「トレードの駒」になりやすい傾向になるのだが、受賞してわずか2年での放出は史上最速となった。

球歴

プロ入り前

千葉県立士気高校時代は甲子園出場経験はなし。

関甲新学生野球連盟の山梨学院大学に進学。同校の監督を務めていた高橋一三監督、伊藤彰コーチの誘いがきっかけだという。

山梨学院大学では1年春から先発を務めるも、1年秋は白星なし。3年春には右肘の故障で登板なしに終わるも、4年夏に参加した日本代表の選考で活躍する。

2013年ドラフトで日本ハムから4位指名を受け、入団。大学通算26勝。背番号は「39」

プロ入り後

2年目の2015年に1軍デビュー。

3年目の2016年はリリーフで開幕を迎え、好調を維持すると先発不足のチーム事情で先発に転向。

先発転向後は無敗の8連勝を記録するなど、チームの好調を引っ張る活躍で、リーグ優勝に大きく貢献。同年に大卒3年目、規定未到達ながら新人王を受賞した。

2017年以降は先発としてほぼ定着するも、序盤に打ち込まれるシーンが目立ち、勝率も5割前後を行ったり来たりと不安定な投球が続く。

2018年オフに 秋吉亮、谷内亮太 とのトレードが発表された。日本ハムからは高梨とともに 太田賢吾 が移籍した。背番号は秋吉が背負っていた「14」。

ヤクルト時代

2019年には手薄な先発投手陣を支える活躍が期待されたが、試合序盤に打ち込まれるケースが目立ち、シーズン中盤には不調で2軍落ちした。シーズン終盤にはビハインドでのロングリリーフ要員として起用され、まずまずの働きを見せた。

2020年は実績を買われて開幕ローテにギリギリ滑り込み、再び先発ローテーション陣の一角として再起を狙う。

応援歌♪

歌詞

闘志燃やして攻めろよ 投打に輝き放て

勝利をその手で 掴み取れ

「ゴーゴーレッツゴー!高梨!」

MIDI

外部リンク

https://npb.jp/bis/players/21925139.html(NPB)

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1300045(ヤクルト公式)

http://tsubamegundan.com/information.html (応援歌一覧。全国ツバメ軍団公式)

https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (ヤクルト公式フォトギャラリー)

脚注

選手名鑑トップ
2020年6月25日更新
執筆者:yoshi-kky