いよいよキャンプイン!2021新生ツバメの見どころを紹介!

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待ちに待ったキャンプインが訪れた。コロナ禍により無観客でのキャンプでの開催となってしまったが、2か月強のオフシーズンの終焉はファンの胸を高鳴らせるものに違いない。山田哲人キャプテン率いる2021年の新生ツバメの注目ポイントをおさらいしてみよう。

新生ツバメの注目ポイント

キャンプ地となる浦添球場(2014年撮影)
キャンプ地となる浦添球場(2014年撮影)

2020年オフシーズンの東京ヤクルトスワローズは12球団の中でも特別目立った存在であった。

山田哲人小川泰弘、石山泰稚と投打の柱である主力3人の引き留めに成功、メジャーのビッグネーム3人、百戦錬磨のベテラン内川聖一を新戦力として迎え入れ、狙うは2015年以来6年ぶりのリーグ制覇、そして2001年以来20年ぶりの日本一だ。

若手戦力の台頭も目覚ましい。高卒2年目の未来のエース・奥川恭伸やドラフト1位ルーキーの理論派右腕・木澤尚文らが連日メディアを賑わせ、ファンの注目を集めている。

極めつけはあのレジェンドのチーム同行だ。2007年の監督退任以降、現場を離れていた球団、ひいては球界のレジェンド・古田敦也氏が臨時コーチとしてチームに帯同することになった。

簡単に列挙しても見どころしかない2021年の新生スワローズ、その注目ポイントを詳しく見ていこう。

新キャプテン・山田哲人の逆襲

ミスタースワローズ・山田哲人(公式フォトギャラリーより)
ミスタースワローズ・山田哲人(公式フォトギャラリーより)

スワローズの顔といえばこの男だろう。

7年総額40億円(推定)でチーム愛を貫いて残留した山田哲人内野手が、青木宣親前キャプテンからキャプテンを引き継ぎ、チームをまとめる。

山田といえば、誰もが知るように卓越した野球センスを持ち味に長年チームを引っ張ってきたスター選手だ。それがキャプテンという立場になり、プレー以外の面でもチームをまとめあげることになる。

山田自身、2020年は悔しいシーズンになった。シーズン途中には故障と調整の意味で2軍降格も味わい、出場94試合で打率.254、12本塁打、8盗塁と山田哲人らしさを感じさせない成績に終わってしまった。

今季の山田はキャプテンという立場でシーズンに臨み、特にコンディション面を万全にして迎えることになる。狙うは3年ぶり4度目のトリプルスリー、そして6年ぶりのリーグ制覇だ。

レジェンドの頭脳を14年ぶりに注入

ヤクルトの中村悠平(公式フォトギャラリー)
ヤクルトの中村悠平(公式フォトギャラリー)

レジェンドが14年ぶりにグラウンドに戻ってくる。

2007年の引退、監督退任を最後に現場から離れていた古田敦也氏が臨時コーチとしてチームを指導することになった。

古田氏といえば、故・野村克也さんの元で5度のリーグ優勝、4度の日本一を実現したチームのレジェンドだ。野村さんの教えを活かした野球理論、リード、キャプテンシーでチームをまとめあげ、バッティング面でも首位打者を獲得、2000本安打も達成した球史に残るスーパースター。

高津臣吾監督とは長年戦った旧知の仲であり、同監督もその手腕には大いに期待していることだろう。

チームは2年連続12球団最下位の防御率を記録するなど、ディフェンス面での課題が露呈。球界のブレーンたる古田氏の教えにより、ディフェンス面をどこまで強化できるか、期待せざるを得ない。

古田氏といえば、ツバメの扇の要として長年君臨し続けてきた名捕手だ。昨年はチームの柱である中村悠平を故障で欠き、西田明央が主にレギュラー捕手を務めた。

中村は先日背番号2への変更を発表し、今季へかける意気込みは相当なものがあるはず。キャンプイン前から古田氏へ教えを請う姿勢を覗かせており、扇の要からディフェンス力が強化していくだろう。

若い力の台頭

高津監督が「競争」を強調するように、今季のスワローズは競争による生き残りが熾烈になりそうだ。

年齢層が全体的に若く、2020年シーズンはエースの小川泰弘に頼り切りのシーズンで先発陣の脆さが露呈してしまった。今季は昨年の悔しさをバネに若い力が台頭してくるだろう。

奥川恭伸

ヤクルトの奥川
ヤクルトの奥川

フレッシュな面々が並ぶツバメの投手陣だが、再注目はやはり背番号11、高卒2年目を迎える奥川恭伸だろう。

奥川は2020年、最終戦で1軍デビューを果たした。デビュー戦の結果はほろ苦いものであったが、怪我と戦いながら2軍やイースタンリーグでは5回無失点を記録するなど、物が違うことを見せつけた。

2年目を迎える今季は、プロとしての体も徐々に仕上がってきており、本格的なキャンプインとなる。戦力として開幕ローテも十分狙える実力を持っており、後はコンディションをどこまで保てるかに注目したい。

木澤尚文

ドラ1ルーキー・木澤尚文(慶大)
ドラ1ルーキー・木澤尚文(慶大)

奥川に負けず劣らず連日メディアを賑わせているのがドラフト1位ルーキーの木澤尚文(慶大)だ。故障歴もあり、大学時代は目立った実績を残せなかった木澤だが、卓越した野球理論は連日のようにファンを驚かせている。

トラックマンを取り入れた科学的な野球理論で自主トレ期間から自己鍛錬を欠かさず、1月の戸田の寒空の中で149キロをマークしたというように驚異的な仕上がりを見せている。

木澤は高校から大学にかけて肘の故障を経験しており、大学時代に実戦経験が少ないことが却って肘や肩の使い減りせずに体が出来上がっているといえるかもしれない。

同じくルーキーの山野太一(2位・東北福祉大)と共に、1年目から先発ローテ入りしてイニングを稼いでほしい存在だ。

高橋奎二

新婚の高橋奎二
新婚の高橋奎二

各方面を賑わせたのはこの男・高卒6年目を迎える高橋奎二だ。

2020年は開幕投手も期待される中、オープン戦・練習試合でまったく結果を残せず屈辱の2軍スタートとなってしまった。7月30日の阪神戦で8回無失点の好投で初勝利をあげるも、わずか1勝という成績は彼の実力からしたら全く物足りない。

1月19日に女優の板野友美さんとの結婚を発表したばかりの新婚左腕は、新しく出来る家族のために実力通りの成績をあげることができるだろうか。結果を残さなければいけない年齢にもなっている。

Withコロナのキャンプイン

浦添市
浦添市で撮影するヤー坊&スーちゃん(浦添市より)

コロナ禍で緊急事態宣言が発令されており、春季キャンプの観客動員は残念ながら当面、見送りとなる。宮崎県と沖縄県の情勢次第だが、2月中の観客動員は難しいと言わざるを得ない。

私自身、2月に沖縄へ行くためにこのオフシーズンは力を蓄えていたので、残念でならない。昼に若手の仕上がりを見ながら、夜にはオリオンビールと泡盛を楽しみたかった…

しかし!コロナ禍により、リモートでのキャンプインが充実している。

ヤクルト公式サイトでは春季キャンプ特設サイトが設置され、臨場感のあるキャンプ情報を楽しむことができる。

公式サイト: https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/info/special/camp2021

キャンプ中継も充実しており、フジテレビONEやイレブンスポーツなどで家にいながらキャンプ場にいるような感覚を楽しむことができる。

特におすすめなのが、イレブンスポーツ。練習日はほぼ毎日中継があり、タイムリーに情報を追うことができるのだ。

無料で開放していることもあり、多くのファンをオンライン上でキャンプに連れていく優れたサービス、シーズン中には2軍戦も中継しているので、この機会に是非チェックしてみよう。

イレブンスポーツ:https://elevensports.jp/

脚注

2020/02/01

yoshi-kky