プロ野球につきものなのが、トレード。
トレードは球団の補強戦略だけでなく、応援するファンの心理も合わせて様々な議論が交わされます。
先日、2021年3月には球団期待の若手である廣岡大志選手が同リーグのライバル球団・巨人へとトレードされて物議を醸しましたが、トレード相手となった田口麗斗投手は先発ローテーション投手として活躍しています。
この記事では、ヤクルトに関わる歴代トレードの情報についてまとめてみました。
目次
ヤクルトのトレード一覧
プロ野球・ヤクルトスワローズのトレード一覧を下記にまとめました。
年/月 | 退団 | 相手球団 | 入団 | 備考 |
2022.07 | 坂本光士郎 | ロッテ | 山本大貴 | |
2021.03 | 廣岡大志 | 巨人 | 田口麗斗 | |
2018.12 | 秋吉亮 谷内亮太 | 日本ハム | 高梨裕稔 太田賢吾 | |
2017.11 | ― | ソフトバンク | 山田大樹 | 無償トレード |
2016.07 | 杉浦稔大 | 日本ハム | 屋宜照悟 | |
2015.07 | 八木亮祐 | オリックス | 近藤一樹 | |
2015.01 | ― | 巨人 | 奥村展征 | 相川亮二のFA補償 |
2014.07 | 川島慶三 日高亮 | ソフトバンク | 新垣渚 山中浩史 | |
2014.03 | 増渕竜義 | 日本ハム | 今浪隆博 | |
2013.02 | 川本良平 | ロッテ | 田中雅彦 | |
2011.12 | 橋本義隆 | 楽天 | 楠城祐介 | |
2011.11 | 川島亮 | 楽天 | ― | 金銭トレード |
2011.05 | 鬼崎裕司 | 西武 | 小野寺力 | |
2010.06 | 鎌田祐哉 | 楽天 | 渡辺恒樹 | |
2010.06 | 米野智人 | 西武 | 山岸穣 | |
2009.03 | 宮出隆自 | 楽天 | 一場靖弘 | |
2008.01 | 藤井秀悟 坂元弥太郎 三木肇 | 日本ハム | 川島慶三 押本健彦 橋本義隆 | 3対3の大型トレード |
2007.12 | ― | 西武 | 福地寿樹 | 石井一久のFA補償 |
2004.11 | 飯田哲也 | 楽天 | ― | 無償トレード |
2004.05 | 前田浩継 | ロッテ | 田中充 丸山泰嗣 | |
2002.12 | 寺村友和 | 近鉄 | ― | 金銭トレード |
2002.11 | ― | 西武 | 鈴木健 | 金銭トレード |
2002.06 | 副島孔太 | オリックス | 戎信行 | |
2001.10 | ― | ダイエー | 浜名千広 | 金銭トレード |
2000.10 | 山崎貴弘 | ロッテ | 寺村友和 | |
2000.10 | 加藤博人 | 近鉄 | ― | 金銭トレード |
2000.03 | 田畑一也 | 近鉄 | 衣川幸夫 代田建紀 | |
1999.11 | 野村克則 | 阪神 | ― | 金銭トレード |
1998.11 | 秦真司 | 日本ハム | ― | 金銭トレード |
1998.11 | 松元秀一郎 | オリックス | 高橋智 | |
1995.11 | 桜井伸一 | 西武 | 北原泰二 | |
1995 | 荒木大輔 | 横浜 | ― | 無償トレード |
1994 | 金沢次男 | ロッテ | ― | 無償トレード |
1990.11 | ― | 西武 | 清家政和 広瀬新太郎 | 金銭トレード? |
1990.05 | ― | 西武 | 川村一明 | 金銭トレード |
1978 | 永尾泰憲 チャーリー・マニエル | 神部年男 佐藤竹秀 寺田吉孝 | 近鉄 | |
1976.12 | 浅野啓司 | 巨人 | 倉田誠 | |
1971 | ― | 阪神 | 勝亦治 | トレード会議 |
1963 | 北川芳男 | 巨人 | 宮本敏雄 高林恒夫 | |
1961 | 土居章助 | 巨人 | 土屋正孝 |
プロ野球におけるトレード
トレードとは、球団間において選手の交換をすること。交換相手は選手だけでなく、金銭を求めたり無償でトレードがされることもあります。
プロ野球におけるトレードは球団補強の一環として進められます。しかし、選手にとっては新天地で活躍の場を広げる好機でもあり、自身のプロ野球選手としてのキャリアを前進させるチャンスとする選手も多いです。
選手間トレードとは
最も一般的で、件数も多いのが選手間トレード。
主力を放出してまで相手球団の成長株(プロスペクト)選手が欲しいケース、シーズンを勝ち抜くためにプロスペクト選手を放出してまで他球団の主力選手が欲しいケースなど、様々なケースが挙げられます。
FA権を取得する直前という選手を放出するというケースも見られるなど、様々な思惑が絡んだトレード戦略が展開。
1対1のトレードが一般的ですが、1対2のトレード、3対3のトレードと交換人数も様々です。
金銭トレードとは
金銭トレードとは、交換対象に選手ではなく金銭を補償とすること。
一方的に選手を放出するため、実質的な自由契約という意味もあります。
球団の経営状況が苦しい、あるいは年俸総額を抑えたいという球団が金銭トレードをしていると考えられます。
対価となる金銭の額は一般に公開されることはありませんが、一般的にはトレード選手の年俸相当が支払われることが多いようです。
無償トレードとは
無償トレードとは、トレード相手に補償を求めないこと。
登録人数枠の問題があります。支配下選手として登録できるのは70人までと定められており、無償トレードを頻繁に行いすぎると選手登録枠が足りなくなるというケースも懸念されます。育成選手の昇格の芽が奪われてしまうという弊害もあるでしょう。
ヤクルトにおける大型トレード
ヤクルトの球団史において最も多くの選手が移籍したトレードは2008年オフに行われた日本ハムとのトレード。3対3となったこのトレードでは6人の選手が移籍を経験しました。
ヤクルトからは最多勝獲得の実績もある藤井秀悟をはじめ、坂元弥太郎、三木肇の3人を放出。交換要員となった川島慶三、押本健彦、橋本義隆は戦力として貢献。特に、川島についてはソフトバンクへ移籍後、2021年現在も現役でプレーを続けている。
国鉄時代の1978年オフには球団初のリーグ優勝・日本一に貢献した永尾泰憲投手・マニエルを放出。マニエルは移籍後に2年連続本塁打王を獲得するなど活躍しました。
金銭・無償トレード一覧
全13件
年/月 | TRADE-OUT | 相手球団 | TRADE-IN | 備考 |
2017.11 | ― | ソフトバンク | 山田大樹 | 無償トレード |
2011.11 | 川島亮 | 楽天 | ― | 金銭トレード |
2004.11 | 飯田哲也 | 楽天 | ― | 無償トレード |
2002.12 | 寺村友和 | 近鉄 | ― | 金銭トレード |
2002.11 | ― | 西武 | 鈴木健 | 金銭トレード |
2001.10 | ― | ダイエー | 浜名千広 | 金銭トレード |
2000.10 | 加藤博人 | 近鉄 | ― | 金銭トレード |
1999.11 | 野村克則 | 阪神 | ― | 金銭トレード |
1998.11 | 秦真司 | 日本ハム | ― | 金銭トレード |
1995 | 荒木大輔 | 横浜 | ― | 無償トレード |
1994 | 金沢次男 | ロッテ | ― | 無償トレード |
1990.11 | ― | 西武 | 清家政和 広瀬新太郎 | 金銭トレード? |
1990.05 | ― | 西武 | 川村一明 | 金銭トレード |
まとめ
ヤクルトは歴代を見ても、比較的トレードに活発的でない傾向にあります。
しかし、過去には大型トレードも敢行しており、いざとなれば血を流してでも改革を行ってきた歴史があります。
やはり、トレードにおいて多くの選手のプロ野球人生が動いているようです。
脚注
yoshi-kky