2022年1月6日、FA残留を表明していた中村悠平捕手の背番号が「27」に変更されることが発表されました。
古田敦也の引退以来、15年ぶりに復活した「準永久欠番」の歴史を振り返っていきましょう。
背番号変更のお知らせ |ヤクルト球団公式HP
歴代背番号「27」一覧
古田の引退以来15年間「準永久欠番」とされてきた背番号27ですが、2022年から中村悠平が新たに背負うことが決まりました。
過去には根来広光や大矢明彦ら名捕手が背負ってきた番号でもあります。
年度 | 背番号 |
1950 | 萩島秀夫 |
1952~1956 | 町田行彦 |
1958~1966 | 根来広光 |
1967~1970 | 加藤俊夫 |
1971~1985 | 大矢明彦 |
1990~2007 | 古田敦也 |
2022~ | 中村悠平 |
準永久欠番―名捕手の番号
ヤクルトの27番は歴史的に捕手の番号です。
1958年から「27」を着用していた根来広光は国鉄時代に正捕手を勤め、金田正一とバッテリーを組むなど長年チームの大黒柱として活躍。
1971年に入団した大矢明彦は16年間という長期に亘って正捕手として活躍。チーム初の日本一にも貢献しました。
大矢が退団した後は4年のブランクがあったが、1990年からは古田敦也が着用。
古田は2年目の1991年に首位打者を獲得、これはセリーグ捕手では初の快挙でした。
古田は在籍18年で5度のリーグ優勝、4度の日本一とヤクルト黄金時代の象徴的存在で、2006年からは兼任監督も務めました。
古田の現役引退後、15年という長きにわたって空き番号となり、実質的な「準永久欠番」扱いとなっていましたが、2021年オフに中村悠平が背番号27を継承することを発表。
日本一の捕手という勲章を手にした中村ですが、偉大な背番号27を背負って新たなレジェンドへの挑戦が始まる2022年シーズンとなります。
背番号27は捕手の番号とされることが多く、古くは森祇晶が巨人時代に背負っていました。
歴史を振り返っても古田敦也の他に伊東勤、谷繁元信など名捕手が背負っており、現役でも會澤、大野などが着用。
9回27アウト制のプロ野球ではキャッチャーが27個稼ぐためのゲームプランをするため、という説もある。
参考
https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/company/media_guide/number_list
脚注
2022/1/6