【選手名鑑】歳内宏明/ヤクルト-右肩故障から再起図る独立L出身右腕。聖光学院高時代に夏ベスト8

Pocket

ツバメinfoの選手名鑑。歳内宏明は東京ヤクルトスワローズの投手。独立リーグを経てヤクルト入りした苦労人右腕、右肩故障から再起を図る。右投右打。

基本情報

選手名:歳内 宏明(さいうち ひろあき)
利き手:右投右打
ポジション:投手
生年月日:1993年7月19日(26歳)
年数:9年目
出身地:兵庫県
来歴:聖光学院高‐阪神(2011年2位~2019年)‐四国IL香川‐ヤクルト
身長体重(公称):184cm90kg

推定年俸

600万円(単年契約)

背番号

91(2020-)

成績

2019年

登板なし

NPB通算

57試合 2勝4敗4H 80.1回 防御率4.15 55奪三振

主な球種

ストレート、スプリット(フォーク)、スライダー、カーブ、シュート

登場曲

未発表

寸評

2020年9月6日、入団会見を行った歳内(公式フォトギャラリーより引用)
2020年9月6日、入団会見を行った歳内(公式フォトギャラリーより引用)

スプリットを武器に打者を翻弄する右腕。2019年オフに阪神を退団後、独立リーグで活躍してヤクルトへ入団。先発投手として活躍が期待される。

高校時代は聖光学院高のエースとして活躍し、チームをベスト8に導いた。

2年生エースとして活躍した高校時代、山田哲人との因縁

聖光学院高校時代の歳内は2年生時にチームのエースとして君臨すると、夏の甲子園大会でその実力をいかんなく発揮する。

有原航平(現日本ハム)擁する広陵高に1-0と完封勝ちを納めると、3回戦では山田哲人(現ヤクルト)擁する履正社高を下し、チームをベスト8に導いた。準々決勝で島袋洋奨擁(元ソフトバンク)擁する興南高校に敗退するが、2年生エースの活躍はプロスカウトだけでなく、高校野球ファンから高い注目を集めた。

特に履正社高との対戦は今でも語り草で、自身は2失点完投と完投勝利をあげたものの、現在はチームメイトとなる山田から手痛い一発を食らっている。

山田にとってこのホームランは、高校時代甲子園で放った唯一のホームランで、自身が印象に残る一発にこの歳内から放ったホームランを挙げている。

高校時代から因縁のある2人だが、ヤクルトではチームメイトとなる。1学年上の山田は、いまや日本球界を代表するトッププレイヤーとなったが、山田の守備をバックに歳内がマウンドで躍動する姿を見れそうだ。

イースタンリーグで圧巻デビュー

9月6日に契約した3日後のイースタンリーグ・DeNA戦(横須賀)で早速デビューを飾った。

得意のスプリットやスライダーを織り交ぜて制球よく投球を組み立て、少ない球数でゲームメイクした。ゲーム中盤にはギアを上げ、最速147km/hのストレートで打者をねじ伏せる姿も見られた。

チームは9月中盤に9連戦が控えており、歳内の一軍抜擢への期待が高まる。

右肩の故障、独立リーグでの活躍

高校時代に抜群の知名度を誇り、プロでも高卒1年目から1軍で先発するなど高い期待を寄せられていた歳内だが、右肩の故障が常につきまとっていた。

阪神時代にはリハビリによる育成契約への切り替えを経て支配下契約に返り咲くも、2016年を最後に一軍のマウンドに上がることはなかった。しかし、2019年にはファームで34試合に登板するなど、右肩の状態は順調。

独立リーグでは圧倒的な成績を残すと、ヤクルトのメディカルチェックも合格し、ヤクルトへの入団が決まって無事NPB復帰となった。故障とリハビリを乗り越えた男が、神宮のマウンドで躍動するのを楽しみにしたい。

球歴

プロ入り前

兵庫県尼崎市出身。

中学時代は地元宝塚ボーイズでプレー。

福島県の聖光学院高校に進学すると、2年夏にはレギュラー定着。夏の甲子園大会では2年生ながらエースとしてチームのベスト8進出の立役者となった。3回戦では山田哲人(現ヤクルト)擁する履正社高を下したものの、山田にはホームランを献上している。

3年夏の甲子園では2回戦に進出するも、釜田佳直擁する金沢高校に惜敗。2011年ドラフトで阪神タイガースから2位指名を受け、入団。

阪神時代

高卒1年目ながらファームで好成績を残し、9月2日の広島戦(甲子園)で1軍デビュー。5回1失点の好投も、勝ち負けつかず。 https://npb.jp/bis/2012/games/s2012090201494.html

3年目の2014年にはプロ初勝利を記録するが、2015年頃から右肩の痛みに悩まされるようになる。2016年を最後に1軍登板がなく、2017年オフに育成契約に切り替えとなる。

2018年シーズン中には支配下登録されるも、1軍復帰は果たせないまま2019年限りで阪神から戦力外通告を受け、自由契約となる。

阪神退団後

阪神退団後は2019年の合同トライアウトに参加。同年オフに四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズへの入団が発表された。背番号は「11」。

香川では開幕から先発投手として活躍し、5勝0敗防御率0.42と圧倒的な成績を残した。8月中旬から先発投手陣の補強を目指していたヤクルトが獲得へ興味を示しているとの報道が出ていた。

ヤクルト時代

2020年9月6日、ヤクルトとの入団が正式に合意したことが発表された。先発投手候補として期待しての獲得で、背番号は「91」。9月9日のDeNA戦(横須賀)で登板し、6回無失点と好投。

応援歌♪

歌詞

闘志燃やして攻めろよ 投打に輝き放て

勝利をその手で 掴み取れ

「ゴーゴーレッツゴー!歳内!」

MIDI

関連記事

外部リンク

https://npb.jp/bis/players/61765135.html(NPB)

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1100076(ヤクルト公式)

http://tsubamegundan.com/information.html (応援歌一覧。全国ツバメ軍団公式)

https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (ヤクルト公式フォトギャラリー)

脚注

選手名鑑トップ
2020年9月10日更新
執筆者:yoshi-kky