ツバメinfoの球場ガイド。大学野球の聖地で、プロ野球ヤクルトの本拠地。開放的な雰囲気で広々とした座席をもつ人気の球場。夏場には300発の打ち上げ花火を楽しめる。
目次
基本情報
名称:明治神宮野球場 Meiji Jingu Stadium
所有者:宗教法人明治神宮
開場:1926年10月23日
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町3番1号
アクセス
東京メトロ「外苑前」駅から600m(徒歩8分)
都営地下鉄「国立競技場」駅から700m(徒歩9分)
JR「信濃町」駅から800m(徒歩10分)
JR「千駄ヶ谷」駅から1,100m(徒歩13分)
使用球団
東映フライヤーズ(1962年-1964年)
東京ヤクルトスワローズ(1964年-現在)
グラウンドデータ
両翼:97.5m
中堅:120m
外野フェンスの高さ:3.3m(ラバーフェンス1.8m 金網ネット1.5m)
人工芝
グラウンド面積12,659m^2
収容人数:30,969 人
(数字は2020年時点のもの)
http://www.jingu-stadium.com/about_kyujo/equipment/equipment.html
パークファクター(PF)
得点 | 1.08 |
本塁打 | 1.52 |
安打 | 1.01 |
二塁打 | 1.09 |
三塁打 | 0.77 |
(神宮球場)
パークファクターとは?
(本塁打と被本塁打の合計/試合数)/(以外での本塁打と被本塁打の合計/以外での本塁打と被本塁打の合計)
高ければ本塁打が出やすい球場、低ければ本塁打が出にくい球場といえる。1.0を平均数値としており、例えば本塁打のパークファクターが1.0より高ければ「ホームランが出やすい球場」1.0より低ければ「ホームランが出にくい球場」となる。
(数値はデータスタジアム社より引用)
両翼100m未満と、屈指の狭さでかなり本塁打が飛び出し、得点と本塁打は12球団随一。
ファウルゾーンも狭いため、長距離打者にとっては天国のような球場だが、フライボールピッチャーにとっては地獄のような球場。
ひとこと
大学野球の聖地であり、プロ野球東京ヤクルトスワローズの本拠地。
通称「神宮球場」「神宮」。
新宿区に住所を置くなど、都心からアクセスが良く、開放的な雰囲気から多くの野球ファンに愛されている球場である。
夏場には5回裏終了時のインターバルに神宮球場の花火が打ちあがる。
ピックアップ
パトリック・ユウ
2009年頃から現在まで神宮球場スタジアムDJを担当している。
軽快な口調と、来場者を楽しませるマイクパフォーマンスは、今や神宮球場のプロ野球観戦に欠かせないものとなっている。
https://ps-stadium.com/member-patrick.html
歴史
竣工~ヤクルト移転
1926年10月22日、竣工。翌23日に竣工式と野球場開きが行われた。竣工式の翌日24日には東京六大学野球リーグの明治大vs法政大一回戦が行われている。慶應義塾大学対早稲田大学の一戦、いわゆる「早慶戦(慶早戦)」は長らく日本の野球人気の頂点に位置し、その舞台である神宮球場はアマチュア野球の聖地としての象徴だった。
長らくアマチュア野球専用の球場として利用されており、プロ野球の開催は副次的なものだった。1945年11月23日には初のプロ野球となる東西対抗戦が行われる。
1962年には東京オリンピック開催の影響で閉鎖された駒澤野球場の代替地として東映フライヤーズ(現北海道日本ハムファイターズ)が移転する。同年にはナイター設備が設置され、神宮球場初のナイター試合が行われた(東映vs大毎)。
ヤクルト本拠地時代開始~ヤクルト黄金期
1964年には後楽園球場を本拠地としていた国鉄スワローズ(現東京ヤクルトスワローズ)が移転し、入れ替わるように東映フライヤーズは後楽園球場を本拠地とするようになる。
プロアマ併用となった神宮球場だが、設立時に東京六大学野球連盟の尽力によるところが大きかったこともあり、現在まで優先使用権は原則アマチュア野球側に認められている。
1970年、国鉄からヤクルトに経営権が移り、1974年からはヤクルトスワローズに改称される。
1978年にヤクルトが創立29年目にして初優勝した年は、日本シリーズ期間中に神宮球場が使用できず、代替地として巨人の本拠地である後楽園球場を間借りして開催された。阪急ブレーブスとの日本シリーズを4勝3敗で制したヤクルトは、後楽園球場で初の日本一を決めることになる。
14年後に優勝した1992年にはヤクルト側とアマチュア野球側の協議の結果、神宮球場での日本シリーズ開催が実現されることになった。1995年のオリックス・ブルーウェーブとの日本シリーズでは4勝1敗でオリックスを下し、ヤクルトが神宮球場を本拠地にした1964年から31年後、初めて日本シリーズでの胴上げを経験することになる。
ヤクルト黄金期~大規模改修、現代(2020年)
2008年にはスコアボード改修、人工芝張替、グラウンド拡張、バックネット改修と大規模な改修工事が行われた。その後も観客増に対応するため、セブンイレブンシートやヒップバーシートなど、様々な座席が新設される。
2015年にはヤクルトが14年ぶりのリーグ優勝、初のクライマックスシリーズ制覇を決め、共に神宮球場で優勝を決めたチームはグラウンドで祝勝会を行い、ファンと共に喜びを分かち合った。
新球場(ボールパーク)建設へ
2031年に、秩父宮ラグビー場跡地に新球場を移転する都市開発が進められているが、当初2027年と発表されていた完成予定が後ろ倒しになっていたり、完成時期については未知数である。
リンク
http://www.jingu-stadium.com/about_kyujo/history/
写真
外観
球場正面は「7入口」バックスクリーン入口は「16入口」
内観
ホームのスワローズ応援席はライト外野席。
スワローズ応援団(全国ツバメ軍団)はG・Hブロック上段のヒップバーシートおよびGブロック立ち見エリアで活動をしている。
https://www.yakult-swallows.co.jp/news/detail/22933
外野席が異様に広いのが特長で、熱の高い応援団エリアだけでなく、比較的ゆっくり見れる内野寄りの席まで色々な楽しみ方ができる。
応援席
応援席はライトレフト行き来自由だが、ユニフォーム等敵チームのファングッズを身に着けて移動するとトラブルの元になるので注意しよう。
かつては外野はほとんどが自由席だったが、近年は観客動員増加に伴いプロ野球の開催時は全席指定籍の日が多い。
内野席
バックスクリーン
球場グルメ
https://jingu-stadium-gourmet.com/
外部リンク
http://www.jingu-stadium.com/ (球場公式)
https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/guide/access/jingu (ヤクルト公式)
http://npb.jp/stadium/detail.html?082 (NPB公式)
脚注
2020年4月22日更新
執筆者:yoshi-kky
One Reply to “明治神宮野球場-野球場のあるきかた”