ツバメinfoの選手名鑑。荒木貴裕は東京ヤクルトスワローズの内野手。主に代打やユーティリティプレイヤーとして活躍している。ツバメの貴重なスーパーサブ。近年は代打を中心に守備固め、負傷離脱者の代役など捕手を除く全ポジションをこなせる代打のスペシャリストとして存在感を発揮している。一流選手への登竜門・フレッシュオールスターMVPを経験。右投右打。
目次
基本情報
選手名:荒木 貴裕(あらき たかひろ)
利き手:右投右打
ポジション:内野手
生年月日:1987年7月26日
年数:11年目
出身地:富山県
来歴:帝京三高-近畿大-ヤクルト(09年3位)
身長体重(公称):180㎝84㎏
推定年俸
3,000万円(単年契約)
背番号
24(2010-2016)
10(2017-)
登場曲
「終わらない夢に」TUBE
「Now that I found you」Carly Rae Jepsen
成績
2019年
.250(124-31) 2本 22打点 1盗塁 出塁率.329 長打率.347 OPS.675
通算
.238(905-215) 17本 104打点 14盗塁 出塁率.308 長打率.340 OPS.648
獲得タイトル
フレッシュオールスターMVP(2011年)
寸評
ツバメの貴重なスーパーサブ。
長年レギュラー争いに勝ち残れず、定位置を掴めないままでいたものの、近年は代打を中心に守備固め、負傷離脱者の代役など捕手を除く全ポジションをこなせる代打のスペシャリストとして存在感を発揮している。
2019年は特に前半の代打成功率が非常に高く、自己最多の93試合に出場した。93試合のうち61試合が代打からの出場で、代打安打18はリーグトップ。
内野手争いは村上宗隆 、廣岡大志、 太田賢吾 ら若手有望株が争っており、主にバックアップの役割が期待され、限られた出場機会の中で確実に結果を出さなくてはいけないという難しい役割が求められる。
守備面での課題
大型の内野手として、次世代の遊撃手のレギュラーとして期待された荒木だったが、守備では緩慢なプレーで平凡なゴロを内野安打にしてしまい、その後勝ち越しの得点を許してしまうなど早々にショート失格の烙印を押されてしまった。
その後も三塁に転向するも、一試合3失策のリーグワースト記録、ショート山田哲人との三遊間コンビで一試合で5失策を記録するなど、悪い面ばかりが目立ち、ファンや首脳陣からも信用を失うかたちとなってしまった。
守備面で失った信頼を取り戻すきっかけとなったのは、パンチ力を増したバッティングであった。2017年はサヨナラ本塁打を含む6本塁打など、少ない打数で結果を残し、ファンや首脳陣からの信頼も回復した。
定位置確保とはならなかったものの、裏を返せばどんなポジションもとりあえずは守れる経験があるということ。まだまだ代打の切り札限定で終わるような年齢ではなく、今後レギュラー獲りの可能性もゼロではない。
フレッシュオールスターMVP
地元・富山で行われたフレッシュオールスターで攻守に活躍し、MVPを受賞した。
フレッシュオールスターでは過去には鈴木一郎(イチロー)など名選手の登竜門と言われており、チームでも 青木宣親 や飯原誉士 が受賞経験がある。
2013年にはイースタンリーグで首位打者を獲得するが、一軍では上記の守備難もあってか中々結果を出すことが出来なかった。
2020年現在、レギュラー獲りとは至っていないものの、飯原と同様、スーパーサブ要因として息の長い活躍を続けてくれそうだ。
球歴
山梨県の帝京第三高校では甲子園出場はなかったものの、遊撃手のレギュラーとして活躍。
関西学生リーグの近畿大学に進学後、大学日本代表に選出され、キャプテンを務めた。大学の同期には藤川俊介(登録名:俊介。現阪神)がいる。
プロ入り後はチームとして40年ぶりに開幕スタメンに名を連ねるが、一軍出場試合は18試合にとどまった。
その後も打撃力のある遊撃手として、川端慎吾や森岡良介らと遊撃手のポジション争いが期待されたが、中々一軍の出場試合機会に恵まれない年が続く。
2015年からはバレンティンの離脱により外野手で出場する機会が増え、上田剛史 、比屋根渉 らと共にリードオフマンの役割を担うが、レギュラーには定着できなかった。
2017年5月の松山での中日戦ではサヨナラ満塁本塁打を記録。同年3月の鵜久森淳志以来、同チームで同一シーズンの2度目のサヨナラ本塁打は史上初の快挙となった。
2018年5月は代打で前年に引き続き満塁本塁打を記録する。燕パワーメントユニフォームで緑色のユニフォームを着用して臨んだこの試合は、荒木にとっての神宮ベストゲームに挙げられている。
応援歌♪
歌詞
君の熱い思いと スタンドの期待を乗せた
打球が描く軌道は夢ヘの懸け橋
MIDI
コメント
2014年シーズン途中より使用。
爽やかな印象のある曲。応援団によるハモリがよくされる曲でもある。
プロスピA評価
シリーズによってパワー型と走力型をいったりきたりしている。2019シリーズはパワー型だったものの、打撃成績アップにも関わらず2020年はパワーダウンで走力型になってしまった。
全ポジションこなせるユーティリティプレイヤーのはずなのだが、本職であるはずの遊撃が守れなくなっている(ここ数年は一軍公式戦で遊撃は守っていない)。
控え選手だからといってぞんざいな扱いを受けているのだろうか。今季はぞんざいにできないほどの好成績を残してもらいたい。
外部リンク
http://npb.jp/bis/players/01105131.html (NPB)
https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/900417(ヤクルト公式)
http://tsubamegundan.com/information.html (応援歌一覧。全国ツバメ軍団公式)
https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (公式フォトギャラリー)
脚注
選手名鑑トップ
2020年6月1日更新
執筆者:yoshi-kky