10月26日、混戦のセリーグを制したヤクルト。2年連続最下位からの逆襲劇はヤクルトにとって2回目となりましたが、2回も最下位からの優勝を果たしたヤクルトの浮き沈みの原因に迫りました。
ヤクルトの浮き沈みは激しいのは何故?
こちらは、1990年以降のヤクルトの順位推移です。
ご覧のように、最下位になったかと思えばいきなり優勝したり、浮き沈みの激しいグラフになっています。
思えば、2015年には優勝したと思えば2年後の2017年には96敗と歴史的な大敗。
まさにジェットコースターのような浮き沈みをファンは経験しています。
野村克也氏の「3ヵ年計画」
野球ファンの中ではお馴染みの方も多いと思いますが、かつてヤクルトで4度のリーグ優勝を果たした野村克也さんの教えに「3ヵ年計画」というものがあります。
3ヵ年計画とは、「1年目には種をまき、2年目には水をやり、3年目には花をさかせましょう」ということ。
チーム作りは一朝一夕にはならず、長くチームを勝ち続けるには土台作りが重要です。
ヤクルトで例えると、1年目の2019年には「村上宗隆」という種をまき、2年目の2020年は高津臣吾監督が就任、リリーフ陣を強化。
そして、3年目の2021年には野球界を代表するスラッガーに成長した村上宗隆がチームを牽引し、盤石なリリーフを武器にペナントを制しました。
とはいえ、鮮やかな花は枯れるのが宿命。実際に、前回優勝した2015年の翌年以降もバーネットらが退団し、打線を支えた川端慎吾や畠山和洋も不振に苦しみ、チームは低迷を続けてしまいました。
村上宗隆をはじめとする2021年の花がいつまで咲き続けていられるか、気が早いですが来年以降の戦いにも注目したいですね。
ヤクルトファンの声
ヤクルトスワローズ 順位推移(1990~2021)#swallows pic.twitter.com/4frJIomWIO
— ツバメinfo2 (@tsubame_info_2) October 28, 2021
こちらのグラフをTwitterで公開したところ、大きな反響がありましたので、一部抜粋して紹介します。
- 2位3位が少なく、乱高下が激しい
- 躁鬱球団定期
- 躁鬱球団だからこそ楽しい
- 1990にファンになって、古田が引退するくらいまでの黄金期を見ると、良くこの10年で心が折れなかったなと自画自賛。
- 躁鬱球団だからこそ楽しい
- ヤクルトのこういうところも、好きな要素の一つ。
ジェットコースターに例えたり、躁うつ病に例えたり、心電図に例えたり…
皆さん、色々な意見を持っているようです!
過去に最下位から優勝を実現したチーム
最下位から優勝を実現したのは、今回上げたヤクルトの他にも、ヤクルトの翌日に優勝をしたオリックスなど全部で7球団あります。
11月6日から始まるクライマックスシリーズ、そして日本シリーズで頂点を極めるのはどの球団になるでしょうか。
年度 | チーム | 備考 |
1960年 | 大洋ホエールズ | |
1975年 | 広島東洋カープ | |
1976年 | 読売ジャイアンツ | |
2000年 | 大阪近鉄バファローズ | パリーグでは初 |
2015年 | 東京ヤクルトスワローズ | 2年連続最下位からの優勝 |
2021年 | 東京ヤクルトスワローズ | 2度達成は史上初 |
2021年 | オリックスバファローズ | 両リーグの達成は史上初 |
脚注
2021/10/29