ツバメinfoの選手名鑑。2020年シーズン開幕記念の今日は、特別編としてマスコットのつば九郎先生を紹介。
つば九朗は東京ヤクルトスワローズのマスコット。愛らしいルックスで多くのファンを魅了する古参マスコット。その容姿だけでなく、フリップによる辛口コメントでも親しまれている。特技は空中くるりんぱ(成功回数0)。妹は同チームのマスコット「つばみ」。「超えちゃいけない一線の向こう側で反復横跳びをする男」
目次
基本情報
選手名:つば九朗(つばくろう)
利き手:右投右打
ポジション:日本中どこでも
生年月日:お察しください
年数:27年目
出身地:じゃぱん
来歴:甲子園春夏6回の胴上げ投手-ヤクルト(1994年-)
身長体重(公称):チーム内で5番目ぐらい・圧倒的なレギュラークラス
血液型:雲竜型
推定年俸
3万円+ヤクルト・タフマン飲み放題(2020年)
背番号
2896
成績
初出場:1994年4月9日対阪神1回戦(明治神宮野球場)
主催1,000試合連続出場:2008年7月10日対横浜11回戦
主催1,500試合連続出場:2015年6月27日対巨人10回戦(静岡草薙球場)
https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/info/special/2896_1500games
2,000試合出場は2022年ごろ?
寸評
1994年のデビューから27年間主催試合連続出場を続けている。
スタジアムDJ・パトリック・ユウと共に今や神宮のヤクルト戦では欠かせない存在になっている。時々ビジター球場にも”燕征(えんせい)”をしにいく。試合終了後のパトロールが趣味。競馬好きとしても知られ、試合中に競馬新聞を読みながら馬券を予想している姿をカメラに抜かれることも多い。
ツバメを模したキャラクターだが、翼はなく、飛行は不可能。これについて本人は「飛ぶ必要がないだけ」と豪語している。
辛口トークから「畜生ペンギン」と揶揄されることもある。本人は「ペンギンと間違われない」ことを目指しているが、どう見てもツバメよりもペンギン体型で、ドラえもんとネズミのような関係だ。
破天荒な言動が目立つが、誰よりもファンを大事にする男である。ビジター球場に駆けつけてきたスワローズファンのハイタッチに応じるなど、ファンサービスを忘れないが、敵チームのファンのハイタッチはスルーするなどお茶目な部分も見せる(その後、ちゃんと対応します)。
試合前恒例の「今日のひとこと」
神宮球場をはじめとする主催試合では、試合開始30分前にスタジアムDJパトリック・ユウと共に現れて、スタメン発表の前に「きょうのひとこと」としてフリップに入力し、それをパトリックが読み上げるという形式でおなじみだ。
フリップの内容は、対戦相手のビジターチームを歓迎するものがメインで、最新の時事ネタが主だ。大好きな競馬ネタに関する発言も非常に多い。
見ている者からすると、この情報社会にあっていつネットで炎上するかハラハラすることもあるのだが、普段の愛嬌と諦観によるものか、あまり問題となることはなく、概ねやりたい放題やっている。
他所の庭だろうがやりたい放題
本拠地神宮球場では、恐れというものを知らないのではないかというほどの傍若無人ぶりのつば九朗だが、敵地においても変わらない。
2018年某日の東京ドームでは、相手チームの山口俊投手(当時巨人)を暴力事件で警察沙汰になったことをイジったうえ、日本テレビ系列の東京ドームのビジョンで自社のフジテレビ系列の宣伝をするなど、やりたい放題であった。
他球団マスコットとの親交

球団内だけでなく、他球団とのマスコットとも親交が深いつば九郎。
2020年ではコロナによる外出自粛が続く状況のなか、異種格闘戦ならぬマスコット座談会をビデオ会議形式で繰り広げた。
中でも中日ドラゴンズとのドアラとは大の仲良しで知られる。近年はオフシーズンに共同でディナーショーを開催するほどの仲だ。共に自由奔放なキャラクターとして知られており、東京と名古屋で本拠地が離れているのだが、お互いの球場に遊びに行くことが多く、中日との対戦カードでは共演している姿が多く見られる。
「6」さまとの親交
「6」さまとは、2013年に引退し、2018年からは2年間ヘッドコーチも務めた、宮本慎也 のことである。同氏の現役時代の背番号「6」が由来とされている。
宮本はつば九郎がマスコットになった2年目の1995年に入団しており、多くの暗くを共にしてきた仲だ。しかしそれ以上に「6さま」こと宮本のしごきは容赦なく「畜生ペンギン」に降り注ぐ。このペンギンはいつも「6さま」と親しい間柄以上に恐れおののいており、頭が上がらない。傍若無人なペンギンが唯一頭の上がらない人物かもしれない。
引退後、「しかってくれるひとがいなくなった」と完全な「6さまろす」状態となっていたつば九郎だが、2018年に宮本がヘッドコーチとして球団に戻ってきたときは誰よりも復帰を喜ぶと同時に、恐れおののいたことだろう。
ヘッドコーチとなり、次期監督最有力とも言われた「6さま」こと「86さま」(ヘッドコーチ時代の背番号は86)だが、チーム低迷の責任をとって2019年シーズン限りでヘッドコーチを退任、チームを去ることになってしまった。いつの日か「86さま」がつば九郎とチームをしごき直す日が来ることを心待ちにしたい。
https://ameblo.jp/2896-blog/entry-11628639570.html
「ヤー坊」と「スーちゃん」

かつては神宮球場でぶいぶいいわせていたので、つば九郎も頭が上がらないらしいが、関係は良好そう。
画像はうらそえナビさまより引用 http://www.urasoenavi.jp/
つば九朗入団前にマスコットを務めていた「ヤー坊」と「スーちゃん」は、つば九郎にとっての「ぱいせん(先輩)」である。80~90年代前半に主に活躍していたが、つば九朗が台頭した今では第一戦を退いており、今はスワローズが一軍の春季キャンプを張っている浦添市で活動しているようだ。
時折神宮球場にも姿を見せ、つば九郎の立派なマスコットぶりを見届けており、仲睦まじく交流する様子も見受けられる。
球歴
プロ入り前は、甲子園で春夏6回の胴上げを経験したらしい(公式プロフィール)。
1994年のデビュー当初は非常に痩せており、身体能力も高そうなマスコットとして活躍していたが、年を重ねるごとにサイズアップしていった。これは「パトロール(ただの飲み歩き)」と「食事療法(ただの大酒飲み)」の積み重ねによる賜物と言われており、人気向上の大きな要因ともなっている。
2009年はマスコットとして自身初めて契約更改の交渉に臨み、年俸2896円でサインした。
2011年には長年の貢献と、ファン増加に一役買ったと評価され、マスコット史上最多となる「1万円」で更改した。
2012年にはFA権を行使するが、チーム愛と「6さま」の存在に恐れをなしたのか、現状維持での残留を表明する。
外部リンク
https://ameblo.jp/2896-blog/ (つば九朗公式ブログ つば九朗ひと言日記)
https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/guide/mascot/2896_tsubakurou (ヤクルト公式)
脚注
選手名鑑トップ
2020年6月19日更新
執筆者:yoshi-kky