2020/09/16 ヤクルト3-2DeNA @明治神宮野球場 第17回戦 7勝9敗1分 4,982人 代打攻勢で逆転!歳内が初先発で好投!上田決死のダイブ!
目次
DeNA 000 020 000 R2 H8 E0
ヤクルト 000 100 20x R3 H7 E0
勝:梅野雄吾(1勝0敗) S:石山泰稚(3勝1敗10S) 負:エスコバー
ヤクルト:村上宗隆 13号ソロ(4回)
DeNA:なし
ヤクルト:歳内宏明、梅野雄吾、清水昇、石山泰稚‐井野卓、松本直樹
DeNA:上茶谷、エスコバー、平田、山﨑‐戸柱
代打攻勢で終盤の得点力不足を打破し、逆転に成功した。
1点を追う7回、二死一二塁から井野の打順で荒木貴裕が登場。今季は打撃不振でファーム調整が続いていた代打職人だが、執念のこもった打球は三遊間を割り、同点タイムリーとなった。
同点となったところで投手の打順に中山翔太が打席に送られる。ここで相手投手が左のエスコバーから右の平田に代わると、すかさず「代打の代打」左打者の宮本丈が打席へ。平田の2球目、低めの球をひっかけてしまったが飛んだコースがよく内野安打。セカンドの柴田が打球をこぼす間に二塁走者の坂口が生還。執念の逆転劇となった。
代打が成功せずに終盤に得点できず敗戦という試合が続いていたチームだったが、久々に終盤に打線が繋がった。
得点力向上のキーマンは、やはり4番に座る村上の存在だろう。最高出塁率の争いを独走する4番はこの日も1HRを含む2打数2安打2四球(2得点)と4打席すべてに出塁。2回のホームランはアウトコースを反対方向へと運ぶ村上らしい技ありの一撃。主砲の出塁がチームの得点力不足を解決する兆しになるだろう。
9月6日に契約したばかりの歳内がファームでの調整登板を1試合挟んでスピードデビュー。奇しくも契約した9月6日以来のチームの勝利を呼びこむ好投を見せた。
ファームで好投した内容そのままにコーナーを丁寧につくピッチング。DeNA打線に捉えられるシーンも目立ったが、テンポの良い投球で味方野手の再三の好守を呼び込んだ。
毎回安打を許すピッチングだったが、5回に2点を奪われるのみで5回84安打8被安打2失点という内容。先発台所事情に苦しむチームにとっては救世主と言える存在だろう。
2012年に阪神でデビューした歳内は、実は原樹理と生年月日がまったく同じで、まだまだ将来のある右腕。右肩の故障で苦しい野球人生を過ごしてきたが、神宮の地で再びかつての輝きを取り戻してくれることを期待したい。
先発投手陣、打撃陣の不振で出番が少なかった清水、石山の勝ちパターンが久々に躍動した。
5回2失点の歳内の後を梅野が継いで2回無失点の好リリーフで試合の流れを引き寄せる。逆転した8回には清水が登板し、持ち味のストレートとフォークボールが冴えて3者凡退。これがリーグ最速の20Hとなった。
9回には8月23日以来のセーブシチュエーションとなる石山が登板。後述する上田のファインプレーもあり、2三振ふくむ三者凡退と圧巻の投球を見せた。
最近は同点やビハインドの場面ばかりの勝ちパターンだったが、久々にリードした場面での登板は、どこか気合いの入り方の違いを感じる圧巻のリリーフだった。
守備固めで途中出場した上田剛史が集中力の高いスーパーファインプレーを見せてくれた。
9回の守備で青木に代わってレフトの守備につくと、二死から山下のファウルゾーンへの飛球をダイビングキャッチ。誰もがファウルと諦めた打球をアウトにするビッグプレーが飛び出し、ゲームセット。チームは連敗をストップさせた。
しかし、捕球の際に右足をフェンスに衝突し、上田は自力で立ち上がれなくなってしまう。周囲が心配して駆け寄り、担架も運ばれてくるが上田は宮出ヘッドコーチにおんぶされてナインとハイタッチをかわした。
恐らく、笑っていられないぐらい痛いと思うのだが、素振りを出さずに勝利を喜ぶ姿は、上田のキャラクターが光っている。ムードメーカーの離脱はチームにとって痛手であり、患部の状態が非常に心配だが、軽傷であることを祈りたい。
https://www.yakult-swallows.co.jp/game/result/2020091602
歳内宏明
なし
2020/09/16 対DeNA @神宮
ヤクルト:高梨裕稔(10試合 2勝4敗 防御率4.95)
DeNA:ピープルズ
2020/09/16
yoshi-kky