石山泰稚-ツバメの守護神で「石山本願寺」-ツバメinfoの選手名鑑-

石山泰稚
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ツバメinfoの選手名鑑。石山泰稚は東京ヤクルトスワローズの投手。主にクローザーとして活躍している。2018年にリーグ2位の35セーブをあげ、チームの2位躍進の原動力となり、「ツバメの石山本願寺」と崇められた。「金足旋風」を起こした金足農業高校時代出身だが、アマチュア時代は中々結果が出ず、大学社会人を経由してプロ入りした苦労人、「遅咲きのハンカチ世代」でもある。右投右打。

基本情報

選手名:石山 泰稚(いしやま たいち)
利き手:右投右打
ポジション:投手
生年月日:1988年9月1日
年数:8年目
出身地:秋田県
来歴:金足農業高-東北福祉大-ヤマハ-ヤクルト(12年1位)
身長体重(公称):182cm75kg

推定年俸

8,000万円

背番号

12(2013年-)

成績

2019年成績
34試合 2勝2敗5H10S 33.0回 防御率2.73 奪三振31
通算成績
7年 20勝26敗60H55S 470.0回 防御率3.47 奪三振395

主な球種

ストレート スライダー フォーク カーブ

獲得タイトル

なし

寸評

2019年4月2日、神宮球場で登板した石山泰稚(公式フォトギャラリーより引用)
2019年4月2日、神宮球場で登板した石山泰稚(公式フォトギャラリーより引用)

同世代に田中将大・斎藤佑樹が代表される1988年生まれで、「遅咲きのハンカチ世代」。

2018年にはシーズン途中からルーキーイヤー以来となるクローザーに定着して35セーブをあげ、チームの2位躍進の原動力となる。9回のマウンドに佇むその姿はファンから「石山本願寺」と崇められることもあった。

2019年は前年に続いて守護神として期待されていたものの、インフルエンザなど体調不良に見舞われて34試合の登板に終わり、チーム低迷の一因となってしまった。

2018年オフに最高1億円へ到達した年俸も8,000万円まで割り込み、2020年シーズンは再び守護神争いに勝ち残り、再起を期す一年となる。

最速152km/hを計測するストレートの割合が半数を超える投球スタイル。奪三振能力が高いが、フライボール率も高い。

球歴

アマチュア時代

秋田県立金足農業高校時代は甲子園出場経験なし。後に2018年の第100回大会で同校が準優勝し、「金足旋風」として話題になったときは、同時期の活躍とリンクしていたこともあり、同校OBとしてメディアに取り上げられることもあった。

仙台六大学リーグの東北福祉大に進学すると、春の全日本大学野球選手権、秋の明治神宮野球大会にも出場した。4年時にプロ志望届を提出するものの、この時は指名漏れとなった。

なお、当時ヤクルトの東北地区スカウトを担当していた八重樫幸雄によると、指名予定があったものの、既にヤマハへ内定が確定していたため、この時点での指名には至らなかった。

社会人ヤマハ時代には2年連続で都市対抗野球に出場。2012年のドラフト会議で藤浪晋太郎を抽選で外したヤクルトがハズレ1位で指名を受ける。

ドラフトの同期には小川泰弘 (2位)がいるが、1位指名の石山泰稚と2位指名の小川泰弘が共に1年目から1軍で戦力になるなど、ヤクルトにしては珍しい大成功のドラフトとなった。

ヤクルト時代

プロ1年目の2013年からいきなり60試合に登板し、3勝3敗21H10Sと、一時期は守護神を務める活躍を見せる。ルーキーながら神宮球場で行われたオールスターにも監督推薦で選出された。

同年オフに結婚を発表。嫁は「相武紗季」似の保育士で、「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を持つという。

2年目からチーム事情で先発やロングリリーフをこなす機会が多くなり、翌2015年には21試合に登板し、うち19試合に先発、5勝5敗ながらも111.1回と苦しい先発台所を支え、リーグ優勝に貢献した。同年日本シリーズでは中継ぎとして登板し、日本一を達成した強力ソフトバンク打線相手に好投を見せた。

2016年からは再び中継ぎに専念すると、2018年には抑え投手として期待されたマット・カラシティーが不調で先発に転向すると、シーズン途中からルーキーイヤー以来となる守護神に定着。シーズン途中からのクローザー転向ながら71試合に登板して35セーブと、最多セーブ投手まであと一歩(最多セーブはDeNA山崎康晃の37セーブ)の大活躍を見せ、チームの前年最下位から2位へ大躍進を果たした原動力となった。

応援歌♪

(投手汎用)

歌詞

闘志燃やして攻めろよ 投打に輝き放て
勝利をその手で 掴み取れ
「ゴーゴーレッツゴー 石山!」

プロスピA評価

2020年能力。シーズンを通した不調でデフォルト球威Aはならないものの、称号で球威Aに乗せることが可能。

能力は落ちたものの、デフォルトで中継ぎと抑えをこなせるため、初心者でも使いやすい選手だ。

外部リンク

http://npb.jp/bis/players/91895133.html (NPB)

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1200075 (ヤクルト公式)

https://www.yakult-swallows.co.jp/photo (ヤクルト公式フォトギャラリー)

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2020/05/07/___split_83/index.php
「八重樫幸雄が獲得を喜んだ右腕。ハズレ1位でも「藤浪よりよかった」」(Sportvia web)

脚注

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2020年5月12日更新
執筆者:yoshi-kky