[2022→2023]ヤクルトの外国人去就情報(入団/退団)年俸のポイントは「円安」

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リーグ連覇を果たしたものの、惜しくも日本一には届かなかった2022年の東京ヤクルトスワローズ。

連覇の原動力となった7名の外国人助っ人および新外国人の情報についてまとめました。

[2022→2023]ヤクルトの外国人去就情報

2022年ヤクルトに在籍していた外国人助っ人の成績は以下の通りです。

選手名2022年成績2023去就
37 スコット・マクガフ(2019~)55試合 2勝2敗6HP38S 防御率2.35退団
13 ホセ・オスナ(2021~)138試合 496打数135安打20本74打点 打率.272 OPS.752残留
25 ドミンゴ・サンタナ(2021~) 60試合 189打数52安打15本35打点 打率.275 OPS.904残留
54 サイスニード(2021~)23試合 132.1回 9勝6敗 防御率3.54残留
50 アンドリュー・スアレス(2022~)6試合 21.2回 0勝0敗 防御率6.23退団
63 A.J.コール(2022~)34試合 36回 2勝0敗8HP 防御率2.75退団
2 パトリック・キブレハン(2022途中~)29試合 83打数20安打 6本塁打14打点 打率.241 OPS.758退団

残留

11月3日現在、オスナとサンタナの両大砲、先発ローテを守り続けたサイスニードの残留が報じられています。

オスナ(3年契約の2年目)

クライマックスシリーズと日本シリーズでの大活躍が記憶に新しいホセ・オスナ。

2021年オフに3年契約を結んでいたオスナは来季が3年契約の2年目です。

2022年の年俸は1億5800万円(推定)と報じられています。

サンタナ

オスナと共に打線を牽引したドミンゴ・サンタナは11月2日に残留が報じられました。

手術で途中離脱がありながらも、60試合で15本塁打の活躍。持ち味の長打力で存在感を示しましたがシーズン終盤は故障の影響か調子が上がり切らない一面も。来季はシーズン通しての活躍を期待したいところ。

参考:ヤクルト・サイスニード&サンタナ、来季残留濃厚 球団は貢献度を高く評価 FA市場参戦せず(サンスポ)

ヤクルト・サイスニード&サンタナが残留 円ベースではサンタナ7400万円増 燕党は安堵も「円安のヤバさ感じる」

サイスニード

1年間を通じてローテーションを守ってチーム最多タイの9勝をあげたサイスニードも残留。

「ドーナツ好き」として愛されたサイスニードは「ヤマダ、ダイスキ!」などチームに溶け込むナイスガイの一面も。

安定したピッチングで来季もチームを牽引する存在となれるでしょうか。

退団

マクガフ

リーグ2位の38セーブを挙げて不動のクローザーとして連覇に貢献したマクガフは残留見込み。現在交渉中です。

日本シリーズではセーブに失敗するなど悔しい最後となってしまったマクガフ、来年は今年の借りを返したい。

参考:ヤクルト、リーグ連覇貢献のマクガフ、サイスニード、サンタナと残留の方針

追記:11/30、「マクガフが退団すると発表した」と各紙報道がありました。
通算4年236試合15勝8敗59H80Sの鉄腕がリーグ2連覇を置き土産にチームを去り、メジャーリーグへ挑戦します。

参考:ヤクルト・マクガフが退団 来季の米大リーグ復帰を目指して(サンスポ)

A.J.コール

リリーフとして34試合に登板したA.J.コールは今季限りで退団。

場面を問わずタフに投げるピッチングはチームが好調だった6月のブルペンを支え続けてくれました。

8月10日の登板を最後に治療のため帰国。そのままチームを去ることになってしまいました。

キブレハン

2022年途中加入のキブレハン。

オスナとサンタナがいるため出場機会は限られましたが、8月27日の首位攻防・DeNA戦では1試合3発をマークするなど存在感を発揮しました。

来季の契約は流動的ですが、本人は「来年も東京ヤクルトスワローズでプレイできることを願っています」と残留に前向きなコメントを残しています。

選手の帰国について|東京ヤクルトスワローズ

追記:11/22に自由契約選手として公示され、退団が決定しました。

スアレス

先発ローテ入りを期待されながら僅か6登板と期待外れに終わった「新スアレス」ことアンドリュー・スアレス。

先発としては結果を残せませんでしたが、シーズン最終版にはリリーフ投手として新たな可能性を感じさせる場面も。

本人は「来年も東京ヤクルトスワローズのファンの皆さんの前でプレイできることを願っています。」と前向きなコメントを残しています。

選手の帰国について|東京ヤクルトスワローズ

追記:11/14に自由契約選手として公示され、退団が決定しました。

新入団

ヤクルト球団の奥村国際グループ担当部長「先発で長いイニングを投げられる人を探していこう。1人とは限らない」と話しています。

オスナとサンタナの残留が決定しているので、2人あるいは3人の先発投手獲得に動いているとみられます。

参考:ヤクルト・コールが退団へ 今季救援34試合に登板、防御率2.75

ライネル・エスピナル

11月30日、新外国人投手としてライネル・エスピナル投手の獲得調査が報じられました。190㎝と長身の大型右腕、先発候補とのことです。

燕のペドロだ!ヤクルトV3補強にカリブの〝ドクターK〟ライネル・エスピナル獲得調査(サンスポ)

ディロン・ピーターズ投手

(12/20追記)

12月20日、前パイレーツのディロン・ピーターズ投手(Dillon Peters)の入団が発表されました。

最速151km/h左腕でMLB通算13勝(12敗)、2022年も22登板で5勝とバリバリのメジャーリーガーの加入です。推定年俸は75万ドル(約1億円)プラス出来高払いと報じられています。

ヤクルトが新外国人投手ディロン・ピーターズを獲得 最速151キロ左腕で先発の一角を期待(サンスポ)

キオーニ・ケラ投手

(12/21追記)

12月21日、前ドジャース3Aのキオーニ・ケラ投手(Keone Cole Kela)の入団が発表されました。

MLB通算243登板で59ホールド、160キロ近いストレートとパワーカーブが持ち味の本格派リリーバー。2021年5月にTJ手術を経験しており、2022年はマイナーで12試合に登板しています。
Keone Kela (MiLB)

ヤクルトが新守護神ケラの獲得を正式発表 背番号は「11」に決定 来季の助っ人は6人体制(サンスポ)

気になる年俸!ポイントは「超円安」?

年俸は推定で、各誌で報道されている金額となります。

情報が揃い次第、一覧表を更新しますね。

選手名年俸(ドル)年俸(円)
オスナ
サンタナ180万ドル2億6500万円
サイスニード130万ドル1億9100万円

ポイントは「超円安」?

外国人の残留が報じられる中、ヤクルトファンを騒がせているのが年俸。
そのキーワードとなるのは「円安」です。

サンタナの年俸はドルベースで10万ドルのアップ(170万ドル→180万ドル)。
しかし、これを円ベースで換算すると7500万円(1.90億円→2.65億円)となります。

サイスニードにいたっては35万ドルのアップにも関わらず、9500万円から1億9100万円とほぼ倍増になります。

サンタナ
170万ドル→180万ドル
(1.90億円→2.65億円)
サイスニード
95万ドル→130万ドル
(0.95億円→1.91億円)

円ベースでの大幅アップにSNS上のヤクルトファンからは円安に関するコメントが寄せられています。

☔だいぶ円安ドル高の影響を受けている

☔円安パワーすごい…

☔円安恐ろしすぎるわ

まとめ:2023年の外国人選手一覧

ケラ投手の獲得でシーズンオフの年内は落ち着くと見られます。ヤクルトの奥村国際グループ担当部長は「この6人で(来春の1軍キャンプ地の)浦添に向かいます」とコメント。

来季はオスナ・サンタナコンビとサイスニードに加え、3名の新戦力が加入。課題の先発投手不足を埋めるため強力な助っ人が加わりました。

選手名一言コメント推定年俸備考
13 ホセ・オスナ内野手一塁手レギュラー140万ドル
25 ドミンゴ・サンタナ外野手ライトレギュラー180万ドル
54 サイスニード投手先発ローテ130万ドル
99 ライネル・エスピナル投手先発ローテ候補65万ドル新入団
63 ディロン・ピーターズ投手先発ローテ候補75万ドル新入団
11 キオーニ・ケラ投手クローザー候補100万ドル新入団

脚注

2022/11/03
2022/12/21