春季キャンプも終盤!ヤクルトの練習試合で注目を集めているのがレフトを守っている内山壮真捕手です。過去のプロ野球でキャッチャーから他のポジションにコンバートした例を確認していきましょう。
目次
内山壮真捕手がレフト守備に挑戦!

本来はキャッチャーを守っている内山壮真捕手が本職のキャッチャーではなく外野守備に挑戦中です。
今季初の実戦となったDeNA戦(浦添)ではレフトでフル出場をしました。
過去には打力を活かすためにキャッチャーから他のポジションにコンバートして打撃タイトルを何度も獲得するなどの大打者になった例がいくつも存在します。内山捕手はどのような選手人生を辿るでしょうか?
捕手からコンバートした選手はだれがいる?
プロ野球を見渡した時に捕手からコンバートした成功例と挙げられるのは小笠原道大さんが挙げられます。
捕手としてプロ入りした小笠原さんは3年目の1999年に打撃能力を生かすために一塁手へ転向。後に首位打者2回、本塁打王1回、打点王1回を果たすなど歴史に残る大打者として君臨しました。
飯田哲也
ヤクルトでは「飯田哲也」さんや「秦真司」さんが捕手からのコンバートで外野のレギュラーに定着しました。2名とも当時の野村克也監督からの助言でコンバートしたものです。
飯田さんは1987年に捕手として入団するも、1990年に監督就任した野村監督から「足の速さを生かせ」と外野手へのコンバートを命じられました。後に7年連続外野手のゴールデングラブ賞を獲得するなど外野の名手となっています。
ちなみに飯田さんの応援歌は「キャッチャーセンターセカンドどこでも守れる」と謳われています。
秦真司
秦さんは1988年に捕手として119試合に出場するも、やはり野村監督からリードを指摘されて90年に外野手へコンバート。翌91年にはライトのレギュラーとして定着しました。
その他
ちなみにヤクルトでは他に藤井亮太さん(14-20)が捕手からサードへのコンバートを果たしました。三冠王・村上宗隆選手もプロ入り時は捕手としての使命でした。
Twitterでコメントを募ったところ、江藤智さんや山崎武司さんら懐かしい名前が寄せられました。
プロでキャッチャーからコンバートした主な選手
— ツバメinfo2 (@tsubame_info_2) February 15, 2023
・飯田哲也(野村監督の勧め)
・小笠原道大
・和田一浩
・銀次
・近藤健介 など
近年ヤクルトでは藤井亮太がサードにコンバート。村上宗隆もドラフト指名時には捕手だった。内山壮真は今季外野手として試合に出ている。
他にいたらコメントください
コンバートした背景
内山選手の外野守備について高津監督は「この時期だからできるトライ、挑戦というのはたくさんある。」と話しています。
参考:ヤクルト・内山壮真、外野挑戦で打って良し守って良し 高津監督「この時期だからできるトライ、挑戦はある」|サンスポ
シーズン中の内山の起用は?
練習試合で外野手として出場している内山選手ですが、シーズン中の起用については不透明です。
「内山捕手」の起用を巡るにあたっては以下3点が争点になります。
- ポイント①:打席数を増やす!
- ポイント②:中村悠平捕手の存在
- ポイント③:外野守備のポジション
ポイント①:打席数を増やす!
内山選手の魅力といえば何といっても強烈な打撃能力!
2022年の日本シリーズでは3点ビハインドから起死回生の同点3ランを放ちました。
外野手として出場することで打席数を多くできるというメリットがあります。
「打力を活かす」という点では飯田選手が足の速さを活かしたというコンバート理由として共通するものがあります。
【まさに起死回生!】#プロ野球⚾️
— NHKベースボール (@nhk_baseball) October 23, 2022
日本シリーズ 第2戦#ヤクルト×#オリックス#NHKBS1 放送中!
9回ウラ#スワローズ
代打 #内山壮真
同点スリーラン #ホームラン!
NHKプロ野球の情報は👇https://t.co/KOz0SFpCqK#野球には夢がある#swallows#Bs2022 pic.twitter.com/2a43zW2xQl
ポイント②:中村悠平捕手の存在
捕手として出場するには正捕手・中村悠平捕手の存在が大きいでしょう。
中村選手は今年33歳、まだまだレギュラーを張り続ける年齢だけに正捕手の牙城を崩すのは容易ではありません。
内山選手は石川雅規ら投手陣からリード面での評判も良いだけにキャッチャーとしての適性は問題ないとみられますが、捕手1本でやっていくとなると出場機会がネックとなります。
他球団の例
ちなみに、他球団を見渡すと森友哉捕手(オリックス)は当時所属していた西武の正捕手だった炭谷銀仁朗(現楽天)から正捕手を奪い取り、捕手として首位打者を獲得するなどの大打者に成長しました。
ほかには近藤健介選手(ソフトバンク)は強打の捕手として期待されましたが外野手へコンバート、坂倉将吾選手はメインを捕手としながらも内野守備もこなして2022年は全試合に出場するなどの強打者に成長しています。
どのケースを見ても強打の捕手に関する起用方法というのは答えがなく難しい選択しといえるでしょう。
ポイント③:外野守備のポジション
外野はキャッチャーよりは負担の少ないポジションと言われますが、決して簡単なポジションではありません。
ヤクルトの外野手はセンター塩見・ライトサンタナがほぼ固定メンバー。残る1枠はブレイクを目指す丸山和郁選手や宮本丈選手らと争うかたちになりますが、彼らに外野守備で競っていくだけの守備能力が求められます。
脚注
2023/02/16