ソフトバンクを退団し、自由契約になっていた内川選手がヤクルト入りを決断し、11日入団会見を行いました。背番号は7で、主に右の代打としてチームの得点力不足解消を求められます。
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ソフトバンクを自由契約になっていた内川聖一選手(38)が11日、ヤクルトと正式に契約を結びました。背番号は「7」。
「ドキドキします。頑張らないといけない」
会見でそう話した内川選手は、目標として数字的なものよりもチームにとって重要な役割であると語りました。
2020年のヤクルトは特に試合終盤の得点不足に悩まされましたが、その一因が代打陣の不調です。
チームの代打成功率は.208(339打席で298打数62安打)という内容。特に代打1番手であった荒木貴裕選手が44打数7安打で.159という低打率。終盤に勝ち切れないチームの要因になってしまいました。
とはいえ、半分レギュラー的な存在であった西浦直亨選手の代打成功率.333、宮本丈選手は.268とチーム全体に力不足感があったとはいいがたく、選手層の薄さが目立っていた印象です。
来季のヤクルトはオスナ選手、サンタナ選手が加入して一気に打線に厚みを増します。この打線に百戦錬磨の内川選手の打撃が加わると、ますます楽しみになってくるでしょう。
2020年度 東京ヤクルトチーム代打成績
https://www.yakult-swallows.co.jp/media_guide/player_hitting_pinch/
背番号は2016年限りでヤクルトを退団した田中浩康さんがつけていた背番号「7」に決まりました。ヤクルトの「7」番は5年ぶりの復活ということになります。
ヤクルトの7番は長年田中浩康が背負っていましたが、過去には小早川毅彦さんなど移籍組が背負って活躍した番号でもあります。
選手としては晩年の域にさしかかる内川選手の活躍に期待しましょう。
推定年俸は5,000万円ほどと見られます。
自由契約になった選手とはいえ、他球団からの獲得報道もあったように争奪戦となった背景もあり、好条件での契約となりました。
2020年の年俸が25,000万円(2.5億円)あるいは40,000万円(4.0億円)とスター選手である内川選手の獲得に大枚を叩いたという印象。
5,000万円となると控えの選手で終わってもらっては困る立ち位置です。代打の1番手、あるいは一塁手としてある程度スタメンで出場することが求められます。
ヤクルトの一軍コーチを勤めている杉村繁さんは横浜時代の恩師。
長年結果を出せず苦しんでいた内川に助言をし、首位打者を獲得する選手になるまで成長させたのが杉村コーチ。
内川にとっては精神的支柱ともいえる杉村コーチと再びタッグを組むことになり、打撃復活をアピールしたい。
内川聖一(うちかわせいいち)1982年8月4日生まれ。大分県大分市出身。
大分県大分工業高卒業後、2000年ドラフト1位で横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)に入団。
2008年にNPB右打者史上最高打率である.378で自身初の首位打者に輝く。
2011年からFAで福岡ソフトバンクホークスへ移籍すると打率.338で自身2度目の首位打者と自信初のMVPを獲得。チームの日本一にも貢献。
以降は常勝軍団ソフトバンクの一員として7度の日本一に貢献。短期決戦に強く、クライマックスシリーズMVP3度と日本シリーズMVP1度を獲得している。
2019年には守備率1.000を記録するなど高い守備技術も魅力。
2020年はソフトバンク一軍の分厚い戦力の前に一軍昇格を果たせず、同年限りで退団。移籍先を探していた。
2020年のヤクルト最大のネックであった得点力不足。この課題を解決するために内川選手の加入は大いに有効なピースとなるでしょう。
長年の課題だった先発投手陣は若手が次々と台頭しています。ヤクルトの本来の持ち味である破壊力ある打線が戻ってくると、最下位から一気に上位争いを望めるでしょう。
2020/12/11
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やっぱり代打ですよね。