夏です。例年なら高校野球の予選真っ最中で秋のドラフト候補選手の活躍に胸を躍らせている時期で、今年はコロナの影響でドラフト候補選手の試合も制限されていますが、今年のヤクルトのドラフト補強ポイントはどこか?ポジションと年齢別に分析してみました。
目次
以下は、年齢とポジションで分類したヤクルトの選手年齢分布(一覧)です。
人数比率で見ると、若手(18-25)の捕手と外野手の人材が不足しているのが分かりますね。
続いて左右別に見ていきましょう。投手の左右は利き腕、野手の左右は利き打席によるものです。野球人口比率的に仕方ない面もありますが、右投の投手と左打の打者に偏る傾向が出ています。
特に内野手は25歳以下の右打者が1人、左打者が8人と極端に偏っています。指名を検討する際には打席の左右も考慮する必要がありそうですね。
ポジションごとに補強ポイントを見ていきましょう。
以下は、年齢分布を選手情報つきにした詳細グラフです。ポジションごとに補強ポイントを分析していきましょう。
長年投手が補強ポイントと言われてきたチームという事情から、過去のドラフトはほとんど投手中心の指名となっていた。それだけに若手の人数は揃っていまが、残念ながら一軍で通用している選手は多くなく、未だに即戦力を補強しなければならないポイント。
ただ、今年は大卒2年目の清水昇、高卒4年目の寺島成輝、ソフトバンクから移籍の高卒4年目長谷川宙輝らが台頭してきており、例年よりは補強ポイントとは外れるかもしれません。彼らの台頭により、上位で野手を指名できる余裕ができたと言えるでしょう。
長年中村悠平がレギュラーに君臨してきた捕手は、そろそろ中村の後継を真剣に考えないといけない。補強ポイントとしては人材不足の投手や外野手と比べると後手に回ってきたが、現在若手と言える捕手が古賀優大と育成の内山太嗣だけ。今まではそれほど重要でなかった補強ポイントだが、そろそろ真剣に後継を考えないといけない。高卒か大卒で好素材がいれば上位で大型捕手を獲得し、古賀や内山、大卒社会人3年目の松本直樹らと競わせたい。
内野手は満遍なく人材がいて、特に高卒3年目の村上宗隆はもはやチームの主力として欠かせない存在となっている。高卒ルーキーコンビの長岡秀樹、武岡龍世も二軍で二遊間コンビを組んでいて打撃好調。数年後には一軍でレギュラーを張っていてもおかしくない逸材として活躍している。
強いて言うなら右打者が少ないのが気になる。廣岡大志の台頭は心強いが、右打ちの大型内野手が欲しい。FA権取得見込みのポスト山田哲人の育成も課題。
外野手の高齢化は年齢分布でも如実に表れている。ただ、バレンティンが抜けても山崎晃大朗が台頭するなど、現有戦力ではそこまで困っていない。中山翔太や濱田太貴ら、直近のドラフトで好材料は確保している。即戦力は求めていないが、左右問わず高卒や大卒の素材型選手が欲しい。
投手は何年経っても補強ポイント。今年は外野手に好素材が多く、上位で狙いたい。あとは中位で良い捕手が残っていれば、確実に確保したい。
次回は、これら補強ポイントを踏まえたうえで、注目のドラフト候補選手を紹介していきます。
2020/07/13
yoshi-kky