歳内宏明のピッチングに感動してしまった

歳内がヤクルト初勝利、NPB先発初勝利をあげた。

私は現地で観戦していて、感動してしまった。いま、帰宅途中なのだが横浜から帰るのには2時間以上かかるので、ブログに記録したいと思う。

10月1日の横浜スタジアム、予告先発は歳内であった。

10月1日と言えば、下半期の頭で、前職で言えばモロに繁忙期であったのだが、転職して時間にゆとりが出来たので現地に参戦した。

横浜スタジアムは今季2回目の訪問、ウイングシートでの観戦で、それはまあ別の機会に感想を言おうと思う。

正直言うと、私は歳内にはほとんど期待していなかった。前回ナゴヤで打ち込まれて、「歳内なんかを先発で3回も起用しないといけないなんて、チームも歳内も大変だなあ」くらいに思っていた。

ところが、蓋をあけてみると、初回4球で三者凡退に打ち取ると、あれよあれよとスコアボードに0点を並べる。

6回終わって球数は70球いかないぐらい、継投でもおかしくないかなあと思っていた。が、ベンチは続投を選択。

7回はランナーを2人背負う、苦しいピッチングだった。

ここで、どうしてかマウンドで打者と対峙する歳内の過去を思い返してしまった。

歳内宏明といえば、高校時代は野球ファンならば知らないものはいない、というほどの名投手。

ところが、プロに入るとレベルの高さに戸惑ったのか、肩の故障にも悩まされて一軍昇格を掴めずNPBを去ることに。

かつての豪腕は鳴りを潜めたが、独立リーグでその才能は開花、ヤクルトでNPB復帰を果たす。

正直、打者を圧倒するようなピッチングはもうできない。それでも独立リーグでの怪投が自身になっていた。

インタビューにもあった通り、「低めを丁寧に投げられた。」。

7回のピンチの場面では、彼が経験してきた苦労が観衆にも伝わるような粘りを感じた。

めでたい1勝だが、これがやっとスタートライン。遅咲きの苦労人はヤクルトで花開くだろう。

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