プロ3年目を迎える清水昇投手が今季32度目の登板で22ホールドをマーク。これはプロ野球のシーズン記録ペースであると共に、プロ初勝利の時期が待たれるものです。
清水投手の活躍とホールド記録について見ていきましょう!
6月18日の中日戦(神宮)、3点差の8回にマウンドへ上ったのはセットアッパーの清水昇。
山田哲人のファインプレーもあり、三者凡退で切り抜けた清水は難なくホールドをマークし、22個目となるホールドをマーク。
チーム62試合目にして22ホールドを達成。これは143試合換算で51ホールドというペースですが、日本プロ野球においては50ホールドを達成した選手はいません。
日本初の記録に挑戦する清水の活躍に迫りましょう。
清水はチーム62試合消化で32試合目に登板。
半数以上の試合に登板している状況で、ほぼ7割の試合でホールドをマーク。
途中、近藤弘樹にセットアッパーの座を譲ったこともあったが、近藤が離脱すると再び8回のセットアッパーに返り咲くと、持ち味の投球を続けています。
清水が6/18までにあげた22ホールドを143試合に換算すると、51ホールドというペース。
これは2010年の浅尾拓也(中日)を抜いて歴代トップの数字です。
– | 防御率 | 登板 | 勝 | 敗 | S | H | HP | 投球回 | 自責点 |
6/18時点 | 2.35 | 32 | 0 | 3 | 1 | 22 | 22 | 30.2 | 8 |
143試合換算 | 2.35 | 74 | 0 | 7 | 2 | 51 | 51 | 70 | 18 |
従来のホールド記録は2010年浅尾の47、浅尾投手は救援投手が12。
打高時代とも言われた2010年シーズンにおいて驚異的なペースでチームを支え続け、リーグ優勝に貢献しました。
今季の清水は救援勝利が皆無であるものの、ホールドのペースは当時の浅尾以上ということになります。
順位 | 選手名 | 所属 | 年 | H | 勝 | HP |
1 | 浅尾拓也 | (中日) | 2010 | 47 | 12 | 59 |
2 | 久保田智之 | (阪神) | 2007 | 46 | 9 | 55 |
3 | 藤川球児 | (阪神) | 2005 | 46 | 7 | 53 |
4 | 浅尾拓也 | (中日) | 2011 | 45 | 7 | 52 |
5 | 増井浩俊 | (日本ハム) | 2012 | 45 | 5 | 50 |
プロ3年目にして驚異的な成長を続ける清水ですが、実はプロ初勝利は達成していません。
プロ1年目は先発投手、2年目以降はセットアッパーして活躍を続ける清水はこれまで95試合に登板していて未勝利というは異例。
通常、シーズン22ホールドも記録すると、3~4個は勝ちが付くもの。今季の清水は後を投げる投手に勝ちを消されて試合もあり、未だに勝利投手になっていません。
昨年のヤクルトは主砲・村上宗隆と青木宣親以外の攻撃力が絶望的な状況で、終盤の得点はほとんど期待できない状態でした。
今年のヤクルトは村上の成長とオスナ・サンタナの活躍によって攻撃力が大幅に改善されたはずですが、今後清水に勝ち投手がつく機会は必ず来るでしょう。
今季は田口麗斗投手や坂本光士郎投手、今野龍太投手、金久保優斗投手、大西広樹投手らがヤクルトでの初勝利を経験。
初勝利を掴んだ勝利は、ウイニングボールを片手に高津監督と記念撮影をするのが恒例となっていますが、清水投手が初勝利のウイニングボールを掴む日はいつ来るでしょうか。
2021/06/19