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ヤクルトのゴールデンルーキー・奥川恭伸投手(2019年1位=星稜高)が10日の広島戦(神宮)での予告先発が発表されました。
ヤクルトの一員としての奥川の軌跡をまとめます。
2019年10月17日のドラフト会議。夏の甲子園大会で準優勝を果たした世代ナンバーワンエース・奥川にはヤクルトの他に巨人と阪神が入札。くじ引きの結果、新監督となる高津臣吾監督が見事当たりくじを引き当てました。
2019年オフに戸田球場に外野席が新設されました。
これは観客動員数増加に対応するものですが、奥川見たさに戸田球場にかけつけたファンと対応するため、奥川シートと呼ばれました。
1月の合同自主トレでは多数のマスコミや観客がかけつけ、奥川フィーバーに湧きました。
注目された初めてのキャンプ入りは、右肩に軽い炎症が判明したため、大事をとりノースロー調整。
本人は投げたくてうずうずしている感じで、池山監督からなだめられている姿も報道されました。
コロナによる自粛期間もあり、シート打撃に初登板したのは6月12日。打者11人を相手に4奪三振をマークし、視察にきた首脳陣の度肝を抜きました。
実戦登板は6月20日のイースタンリーグ開幕戦。
新人では異例の「開幕投手」を務めた奥川は1回を無失点に抑える。
6月30日に中9日で登板すると、注目の藤原恭太との対戦で圧倒。ロッテ打線を相手に1イニングを投げ、3者凡退に打ち取った。
奥川は徐々に投球回数を増やしていき、7月半ばには3イニングを投げられるようになります。
DeNA・森敬人や楽天・黒川史陽との対戦はメディアを沸かせました。
しかし、7/20に楽天戦で登板したのを最後に、コンディション不良で再びノースロー調整が続くことになってしまいます。
3ヵ月弱のリハビリ期間を経て実戦復帰したのは10月24日の埼玉西武戦(カーミニーク)。
自己最長の5回を投げて1失点の内容。翌11月1日の日本ハム戦(鎌ヶ谷)ではなんと5回無安打無失点の完璧な内容。残り限られた1軍の登板機会を確実なものにした。
コロナによりシーズン日程が後ろ倒しになったことも味方しただろう。まさに持っている男と言えよう。
チケットは常に完売となった10日の神宮はこの奥川の投球に全観衆が釘付けになることだろう。
奥川のファームでの成績は7試合(すべて先発)で19.2回を投げて防御率1.83。奪三振18で四球2と安定した内容。最終戦には初勝利をマークし、1勝1敗。
1軍デビュー戦は、まずは5回を投げることが目標となるが、是非とも幸先よくプロ初勝利といきたいところだ。
2020/11/09
yoshi-kky